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初取り

はつどり

【初取り】とは、日本酒の製造過程において、最初に搾られる部分を指します。この部分は、酒袋の重みだけで自然に流れ出る液体であり、一般的には「初取り」や「あらばしり」と呼ばれます。初取りは香気成分が豊富で、味わいも豊かであるため、希少価値が高く、市場では高価で取引されることが多いです。このため、初取りの日本酒は特別な存在として多くの日本酒愛好者に重視されています。

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あらばしりとは、日本酒の製造過程において、最初に搾り出される液体のことを指します。これは、醪(もろみ)を入れた酒袋を槽に置いて、プレスを行う前に酒袋の重みだけで自然に流れ出てくる部分です。あらばしりは、香気成分が豊かで、雑味が少なく、味わいが軽やかであるのが特徴です。そのため、あらばしりは希少価値が高く、一般的に少量しか取れないため、贈答品や特別な場面で味わわれることが多いです。また、初取りとも呼ばれ、酒造りの初期段階の貴重な逸品として知られています。

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酒袋(ざかぶくろ)は、日本酒の製造過程において、醪(もろみ)を入れて上槽(じょうそう)する際に使用される袋のことです。主に木綿やナイロン、テトロン、ビニロンなどの素材で作られ、容量は一般的に9リットル程度が多いです。この袋は、醪を含んだ状態で搾ることで、酒と酒粕を分離する役割を果たします。また、袋吊りに使用される封筒状のものも、酒袋として分類されます。酒袋は、日本酒の製造において重要なツールの一つであり、酒質や風味に影響を与える要因にもなります。

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