アンモニア
あんもにあアンモニアは化学式NH3で表される化合物で、醸造用水においては重要な指標の一つです。水中のアンモニア濃度が0.1ppmを超えると、汚水の混入の可能性が疑われ、醸造用の水としては不適と見なされます。日本酒の製造過程では、アンモニア水が清酒の除酸プロセスに用いられることがありますが、その品質管理は非常に重要です。醸造においては、アンモニアの適切な管理が、風味や香りのバランスに大きく影響を与えます。
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醸造用水とは、日本酒の製造過程において使用される水のことです。具体的には、洗米・浸漬用水、仕込用水、及び雑用用水の3種類に分類されます。洗米・浸漬用水は、精米したお米の洗浄や浸水に利用され、米の品質を保つために重要です。仕込用水は、実際に醪(もろみ)を作る際に使用され、発酵を助ける役割があります。雑用用水は、清掃や器具の洗浄など、醸造に関するさまざまな場面で使用される水です。こうした醸造用水の質や成分は、最終的な日本酒の風味や香りに大きな影響を及ぼすため、醸造家によって特に重視されています。
詳細を見るppm(parts per million)とは、濃度の単位の一つで、特に溶液中に含まれる溶質の量を示す際に使用されます。1リットルの溶液中に含まれる溶質の質量が1ミリグラム(mg)である場合、その濃度は1ppmと表現されます。この単位は非常に微量な成分の濃度を示すのに適しており、日本酒でも風味や品質に影響を与える微量成分の分析に用いられます。例えば、特定の香り成分や雑味成分がppmレベルで存在することがあり、醸造家はこれを考慮して日本酒の製造に取り組みます。
詳細を見る除酸とは、日本酒の製造過程において、清酒の酸度を減少させる技術やプロセスを指します。日本酒の酸度は、風味や味わいに大きな影響を与えるため、特に酸味が強すぎる場合には除酸を行うことがあります。一般的に、除酸は酵母の選定や醸造条件の調整などを通じて行われ、最終的には滑らかでバランスの取れた味わいの日本酒を生み出すことを目的としています。したがって、除酸は日本酒の品質向上に寄与する重要な要素となっています。
詳細を見る清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。
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