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アミノ酸

あみのさん

アミノ酸は、アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つ化合物で、蛋白質の主要な構成成分のひとつです。日本酒において、アミノ酸は味わいの重要な要素となり、特に甘味、旨味、酸味、苦味を形成します。清酒には約19種類のアミノ酸が含まれており、その量が酒の風味や飲みごたえに大きく影響を与えています。

具体的には、アミノ酸度が高い酒はコクのある豊かな味わいを持ちますが、逆に過剰なアミノ酸は雑味を感じさせることもあります。一方で、アミノ酸度が低い酒は、すっきりとした淡麗な味わいが特徴です。アミノ酸はまた、酒の熟成にも影響を与えやすく、アミノ酸が多く含まれるほど熟成が進みやすい傾向があります。

アミノ酸度は、清酒の味の濃さや複雑さを示す指標であり、一般的には1.3~1.7程度です。この数値は、清酒10mlを取り、ホルモール滴定法によって測定されます。アミノ酸は日本酒の旨味の基礎となるため、アミノ酸度が高ければ旨味の多い濃厚な酒、低ければテイストがすっきりとした淡麗な酒となるというのが一般的な理解です。

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