活性酒
かっせいしゅ活性酒とは、醪(もろみ)を軽く漉した後、搾らずに瓶詰めされた日本酒であり、瓶内での発酵が続いています。この結果、炭酸ガスが生成され、泡立ちや微発泡感が特徴となります。活性清酒とも呼ばれるこの酒は、白く濁った外観を持ち、酵母の活動によってフレッシュで爽やかな風味が引き出されます。ただし、発酵が進むため、瓶内の圧力が高まりやすく、開栓時には注意が必要です。このため、保存方法や取り扱いには特に気をつけることが求められます。
関連用語
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にごり酒
にごり酒は、醪(もろみ)を目の粗い布や網で粗ごしして作られる、日本酒の一種です。そのため、白く濁...
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酵母
酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭...
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清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を...
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発泡酒
発泡酒とは、炭酸ガスを含んだお酒の一種であり、一般的にはビールとは異なる製法で作られる酒類を指し...
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整粒(せいりゅう)とは、日本酒の製造過程において、米粒が健全で完全な形状を持つものを指します。こ...
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鉄は日本酒の醸造過程において重要な要素でありながら、有害成分の一つでもあります。酒造用水に鉄分が...
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脂肪とは、炭素・水素・酸素からなる有機化合物で、エネルギー源として重要な栄養素です。日本酒の原料...
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無機化合物とは、炭素を含まない化合物のことを指します。これには水、食塩(塩化ナトリウム)、水酸化...
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呑・呑口
「呑・呑口」とは、清酒の貯蔵タンクの下部に設けられた取り出し口のことを指します。主に、上側の取り...
活性清酒は、発泡性を持つ日本酒の一種で、スパークリングタイプとも呼ばれます。一般的に濁り酒として知られるこの酒は、清酒醪を粗く濾過した後、完全にろ過せずに仕上げられています。そのため、微細な酵母やガスが含まれ、微弱な発酵が続くことで自然な発泡感を生み出します。 活性清酒は、製造過程において瓶内二次発酵を行うため、アルコール度数が高いものが多く、開栓時には注意が必要です。また、同じく瓶内二次発酵を用いているが、アルコール度数が低めで甘口に仕上げたうすにごりタイプや、炭酸ガスを添加する方法も存在...
詳細を見る瓶詰めは、日本酒の製造工程の重要なステップであり、清酒を最終的な容器である瓶に詰めることを指します。この工程では、酒が品質を維持したまま消費者に届くように、異物の混入や品質チェックが行われます。また、瓶詰めは通常、清酒の品質を保つために無菌的な環境で行われ、適切な温度管理や衛生状態が重要です。瓶詰め後は、製品としての保管や流通が開始されます。これにより、消費者は新鮮で良質な日本酒を楽しむことができます。
詳細を見る酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭素に変える役割を果たします。日本酒の醸造においては、酵母の種類によって生まれる香りや味わいが大きく変わるため、目的に応じて様々な酵母が使い分けられます。例えば、吟醸酒では芳香成分を多く生成する特性を持つ酵母が使用されることが多いです。このように、酵母は日本酒の風味を左右する重要な要素であり、発酵力が強いことから、醸造やパン製造など多岐にわたって利用されています。酵母の選択が、最終的な製品の品質に大...
詳細を見る発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。
詳細を見る醪(もろみ)とは、日本酒の醸造過程における主発酵の状態を指す用語です。酒母(しゅぼ)、麹(こうじ)、蒸米(むしまい)、仕込み水を組み合わせてタンク内で発酵させたもので、酒造りの中心的な工程となります。具体的には、酒母に水、麹、蒸米を数回に分けて投入し、糖化と発酵を進めることで、清酒の基盤を形成します。 醪の発酵が進むと、アルコールと二酸化炭素が生成され、液体部分が酒(原酒)となり、固形物が酒粕として分離されます。醪は一般的には酒類となる前の段階であり、酒税法においては発酵を行った原料の状態を...
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