初呑切り
はつのみきり初呑切りとは、日本酒の仕込みを終えた後に行われる最初の試飲イベントのことを指します。この行事は一般的に、酒の出来栄えを確認し、初めての新酒を味わうために行われます。通常は、6月から8月の間に行われることが多く、新酒の出来を祝いながら、酒造りに携わった人々がその成果を共有する重要な機会となります。このイベントでは、新しい日本酒を楽しむことに加え、今後の酒造りへの期待感や、文化的な交流も促進されるものです。
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熟成
熟成とは、日本酒が一定期間貯蔵される過程を指します。この過程では、火入れを施した清酒をタンクや瓶...
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呑切り
呑切り(のんきり)とは、貯蔵中の日本酒から少量を採取して、その品質や状態を確認する作業を指します...
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桶買い
桶買いとは、酒造業者間で日本酒を販売容器に詰めず、主に原酒の状態で取引することを指します。この取...
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チロシナーゼ
チロシナーゼとは、チロシンというアミノ酸を酸化して色素を生成する酵素のことです。この酵素は、特に...
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内部濾過
内部濾過とは、日本酒の製造過程において使用される濾過方法の一つで、主に液中の懸濁物質を除去するた...
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もと卸し
もと卸しとは、酒造りにおいて酒母(もと)を初添えの仕込みに使用するために、添えの仕込容器に移す作...
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日本酒度
日本酒度(にほんしゅど)は、日本酒の甘辛を示す指標であり、主に酒の比重によって求められます。この...
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杜氏
杜氏(とうじ)とは、酒蔵において酒造り全般を指揮する最高責任者のことを指します。杜氏は、酒造りを...
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中糠
中糠(ちゅうぬか)は、玄米の精米過程において、精米歩合が約85%までの段階で得られる糠のことを指しま...
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原料米
原料米とは、日本酒を造るために使用されるお米のことを指します。一般的に「酒造好適米」または「酒米...
呑切り(のんきり)とは、貯蔵中の日本酒から少量を採取して、その品質や状態を確認する作業を指します。このプロセスでは、酒の香味の変化や熟成の進行具合、火落ち(酸化による劣化)の有無などを評価します。呑切りは、仕込みや貯蔵の過程で酒の状態を把握するために重要なステップであり、酒質を管理するための手段となります。通常は、貯蔵タンクの呑み口から行われます。
詳細を見る仕込みとは、日本酒の醸造過程における重要な工程で、原材料である麹、蒸米、水を混ぜ合わせて、酛(酒母)や醪(もろみ)を作ることを指します。この過程では、まず水と麹を混ぜた「水麹」に蒸米を加え、混ぜ合わせて一定の温度に保ちます。この温度管理が、発酵の進行に大きな影響を与え、酒の風味や香りを決定づけるため非常に重要です。仕込みは通常、数回に分けて行われ、最終的に醪が形成され、アルコール発酵が進行します。
詳細を見る新酒とは、その年の酒造年度内(7月1日から翌年の6月30日まで)に製造され、出荷された日本酒のことを指します。一般的には、出来上がったばかりの日本酒を新酒と称し、特にその年に収穫された新米を使用して醸造されたものが含まれます。このため、新酒はフレッシュな味わいや香りを楽しむことができるのが特徴です。特に12月から2月頃の冬季に市場に出回る新酒は、まだ熟成が進んでいないため、「新酒香」と呼ばれる特有の香りが楽しめます。また、酒造業界においては、製造年度(BY: Brewer Year)内に出荷されたもの全てを新酒と分...
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