初呑切り
はつのみきり初呑切りとは、日本酒の仕込みを終えた後に行われる最初の試飲イベントのことを指します。この行事は一般的に、酒の出来栄えを確認し、初めての新酒を味わうために行われます。通常は、6月から8月の間に行われることが多く、新酒の出来を祝いながら、酒造りに携わった人々がその成果を共有する重要な機会となります。このイベントでは、新しい日本酒を楽しむことに加え、今後の酒造りへの期待感や、文化的な交流も促進されるものです。
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熟成
熟成とは、日本酒が一定期間貯蔵される過程を指します。この過程では、火入れを施した清酒をタンクや瓶...
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呑切り
呑切り(のんきり)とは、貯蔵中の日本酒から少量を採取して、その品質や状態を確認する作業を指します...
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山廃
山廃(やまはい)は、日本酒の製造における酒母(しゅぼ)の製法の一つで、特に「山卸し」と呼ばれる工...
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生一本
生一本(なまいっぽん)とは、特定の酒蔵の単一の製造場で製造された純米酒のことを指します。この表記...
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果実酒類
果実酒類は、果実を原料とし、発酵させて製造された酒類のカテゴリーを指します。日本の酒税法では、果...
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pH
pHとは、溶液の酸性やアルカリ性の程度を表す指標で、0から14のスケールで示されます。pH7は中性を意味...
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糯米
糯米(もちごめ)は、もちや赤飯などに使われる特別な種類の米です。この米は主にアミロペクチンという...
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食後酒
食後酒とは、食事の後に楽しむためのお酒のことを指します。一般的には、デザートや軽食と一緒に楽しむ...
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あかい酒
あかい酒とは、麹の一部に紅麹(べにこうじ)を使用し、紅麹菌(モナスカス)が生成する紅色色素を利用...
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大気汚染防止法
大気汚染防止法とは、工場や事業場からのばい煙や自動車の排出ガスなどによって引き起こされる大気汚染...
呑切り(のんきり)とは、貯蔵中の日本酒から少量を採取して、その品質や状態を確認する作業を指します。このプロセスでは、酒の香味の変化や熟成の進行具合、火落ち(酸化による劣化)の有無などを評価します。呑切りは、仕込みや貯蔵の過程で酒の状態を把握するために重要なステップであり、酒質を管理するための手段となります。通常は、貯蔵タンクの呑み口から行われます。
詳細を見る仕込みとは、日本酒の醸造過程における重要な工程で、原材料である麹、蒸米、水を混ぜ合わせて、酛(酒母)や醪(もろみ)を作ることを指します。この過程では、まず水と麹を混ぜた「水麹」に蒸米を加え、混ぜ合わせて一定の温度に保ちます。この温度管理が、発酵の進行に大きな影響を与え、酒の風味や香りを決定づけるため非常に重要です。仕込みは通常、数回に分けて行われ、最終的に醪が形成され、アルコール発酵が進行します。
詳細を見る新酒とは、その年の酒造年度内(7月1日から翌年の6月30日まで)に製造され、出荷された日本酒のことを指します。一般的には、出来上がったばかりの日本酒を新酒と称し、特にその年に収穫された新米を使用して醸造されたものが含まれます。このため、新酒はフレッシュな味わいや香りを楽しむことができるのが特徴です。特に12月から2月頃の冬季に市場に出回る新酒は、まだ熟成が進んでいないため、「新酒香」と呼ばれる特有の香りが楽しめます。また、酒造業界においては、製造年度(BY: Brewer Year)内に出荷されたもの全てを新酒と分...
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