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上立ち香

うわだちか

上立ち香(うわだちこう)とは、酒を口に近づけた際に感じる香りのことを指します。この香りは、清酒の特徴や風味を際立たせる重要な要素であり、一般的に「トップノート」とも呼ばれます。利猪口(ききちょこ)などの容器に注いでしばらく放置すると、揮発性の香り成分が空気中に拡散してしまうため、香りの感受性が変わります。このため、上立ち香は新鮮な状態で楽しむことが大切です。日本酒の各銘柄ごとに異なる上立ち香を感じ取ることで、その酒が持つ個性や特徴を深く理解することができます。

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利猪口(りちょく)は、清酒の試飲(きき酒)に使用される特別な容器です。一般的には、白磁製で底に藍色の蛇の目模様が施されています。この模様は視覚的なアクセントとしてだけでなく、酒の香りや色合いを楽しむのに役立ちます。容量は通常200ml程度が多く、試験の際は酒をおよそ8分目まで注ぎます。利猪口は、美味しく清酒を味わうための重要な道具であり、酒の風味や特性を引き出すための理想的な器です。

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清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。

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