整粒
せいりゅう整粒(せいりゅう)とは、日本酒の製造過程において、米粒が健全で完全な形状を持つものを指します。この用語は、被害米や死米、異種殻粒、異物などを取り除いた、純粋な米粒の状態を表しています。整粒は、品質の高い日本酒を仕込むための基本条件となっており、精米や選別の段階で特に重視されます。整粒の米を使用することで、酒の風味や香りが向上し、より高い評価を得ることができます。
関連用語
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アルコール度数
アルコール度数とは、酒類に含まれるエチルアルコールの容量割合を指します。これは一般的に、酒の持つ...
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酒米
「酒米」とは、日本酒の製造に使用される米を指します。この中には、「酒造好適米」と呼ばれる特に日本...
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精米
精米とは、玄米の表面を削り、一部の成分を取り除くプロセスを指します。この作業は、日本酒の醸造にお...
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発酵
発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...
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醸造用水とは、日本酒の製造過程において使用される水のことです。具体的には、洗米・浸漬用水、仕込用...
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薫酒
薫酒(くんしゅ)とは、特に香りが際立つ日本酒の一種であり、果物や花を思わせる華やかでフルーティー...
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β-アラニン培地
β-アラニン培地とは、日本酒の製造において特定の酵母の純度を検定するために使用される培地の一種です...
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替え水
替え水(かえみず)とは、白米を浸漬する際に水を入れ替えることを指します。このプロセスは「漬替え」...
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蛋白分解酵素
蛋白分解酵素は、日本酒の製造過程において重要な役割を果たす酵素の一つです。特に、麹(こうじ)で生...
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調湿法
調湿法とは、蒸米の吸水率を最適に制御するために、洗米前の白米の水分量を調整する技術を指します。こ...
精米とは、玄米の表面を削り、一部の成分を取り除くプロセスを指します。この作業は、日本酒の醸造において非常に重要です。米の表面には、酒に対して悪影響を与える蛋白質や脂質、灰分、さらにはビタミン類などが多く含まれています。これらを取り除くことで、清酒の品質や風味を向上させます。精米は「米をみがく」とも表現され、精米歩合が低くなるほど米が白くキャラクターが際立っていきます。例えば、精米歩合が50%であれば、玄米の50%を削った状態を意味しており、一般的に精米歩合が低いほど高品質な日本酒が醸造されるとされ...
詳細を見る死米(しごめ)とは、米の品質を表す用語で、通常の米粒に比べて澱粉粒が不完全で、粉状になっているものを指します。このような米は、やせていて光沢がなく、食味や発酵能力に欠けるため、日本酒の醸造には適していません。死米が含まれると、発酵過程に悪影響を及ぼし、出来上がった日本酒の品質が低下してしまうため、酒造りの現場ではこのような米を使用しないよう注意が払われています。
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