整粒
せいりゅう整粒(せいりゅう)とは、日本酒の製造過程において、米粒が健全で完全な形状を持つものを指します。この用語は、被害米や死米、異種殻粒、異物などを取り除いた、純粋な米粒の状態を表しています。整粒は、品質の高い日本酒を仕込むための基本条件となっており、精米や選別の段階で特に重視されます。整粒の米を使用することで、酒の風味や香りが向上し、より高い評価を得ることができます。
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原子量とは、ある元素の原子の相対的な質量を示す値であり、通常は炭素原子の原子量を12として定義され...
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**醪熟成歩合(もろみじゅくせいぶあい)**とは、日本酒の製造過程において、上槽前の醪(もろみ)の状...
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製法品質表示基準とは、日本酒(清酒)の製造方法や品質に関する情報を消費者に正確に伝えるための基準...
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BMD値
BMD値とは、醪(もろみ)の発酵過程を管理するために用いられる指標の一つです。具体的には、醪の留後(...
精米とは、玄米の表面を削り、一部の成分を取り除くプロセスを指します。この作業は、日本酒の醸造において非常に重要です。米の表面には、酒に対して悪影響を与える蛋白質や脂質、灰分、さらにはビタミン類などが多く含まれています。これらを取り除くことで、清酒の品質や風味を向上させます。精米は「米をみがく」とも表現され、精米歩合が低くなるほど米が白くキャラクターが際立っていきます。例えば、精米歩合が50%であれば、玄米の50%を削った状態を意味しており、一般的に精米歩合が低いほど高品質な日本酒が醸造されるとされ...
詳細を見る死米(しごめ)とは、米の品質を表す用語で、通常の米粒に比べて澱粉粒が不完全で、粉状になっているものを指します。このような米は、やせていて光沢がなく、食味や発酵能力に欠けるため、日本酒の醸造には適していません。死米が含まれると、発酵過程に悪影響を及ぼし、出来上がった日本酒の品質が低下してしまうため、酒造りの現場ではこのような米を使用しないよう注意が払われています。
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