もと卸し
もとおろしもと卸しとは、酒造りにおいて酒母(もと)を初添えの仕込みに使用するために、添えの仕込容器に移す作業を指します。酒母は発酵のスタートを担う重要な役割を果たしており、この作業によって酒母の活性を新しい仕込みに引き継ぎ、より良い日本酒を造る基盤を整えます。適切に行うことで、酒の風味や品質に大きく影響します。
関連用語
-
仕込み
仕込みとは、日本酒の醸造過程における重要な工程で、原材料である麹、蒸米、水を混ぜ合わせて、酛(酒...
-
杜氏
杜氏(とうじ)とは、酒蔵において酒造り全般を指揮する最高責任者のことを指します。杜氏は、酒造りを...
-
発酵
発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...
-
比重
比重とは、物体の密度を示す指標で、特に液体や固体の特性を理解するために重要です。日本酒においては...
-
仕込の大きさ
「仕込の大きさ」とは、日本酒の醸造において、1回の仕込みで使用される原料白米の総重量(総米量)を指...
-
酒造年度
酒造年度(さかぞうねんど)とは、日本の日本酒における醸造期間を指し、毎年7月1日から翌年の6月30日ま...
-
嫌気性菌
嫌気性菌は、酸素の有無にかかわらず生育することができる微生物です。これには、酸素環境でも成長でき...
-
散布図
散布図とは、2つの異なる測定値を持つ多数の試料を視覚的に表現するための図です。横軸に1つの測定値(x...
-
格付法
格付法とは、日本酒の品質を評価するための方法であり、主にきき酒によってその品質を判断します。この...
-
仲(仲添)
「仲(仲添)」とは、日本酒の醸造プロセスにおいて、仲仕込み(なかじこみ)と呼ばれる段階を指します...
仕込みとは、日本酒の醸造過程における重要な工程で、原材料である麹、蒸米、水を混ぜ合わせて、酛(酒母)や醪(もろみ)を作ることを指します。この過程では、まず水と麹を混ぜた「水麹」に蒸米を加え、混ぜ合わせて一定の温度に保ちます。この温度管理が、発酵の進行に大きな影響を与え、酒の風味や香りを決定づけるため非常に重要です。仕込みは通常、数回に分けて行われ、最終的に醪が形成され、アルコール発酵が進行します。
詳細を見る酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指します。これは、醪(もろみ)を仕込む前の段階で作られ、醸造の品質や発酵の安定性を確保するために極めて重要です。酒母には、速醸系酒母と生酛系酒母の2種類があります。速醸系酒母は、短期間で酵母を培養できるため、醸造工程が比較的スピーディに進むのが特徴です。一方、生酛系酒母は、自然な酵母の活動を利用して時間をかけて培養され、より複雑で深みのある風味をもたらすことができます。酒母の選び方や培養方法は、最終的...
詳細を見る発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。
詳細を見る初添(はつぞえ)とは、日本酒の製造過程における「添仕込」のことを指します。具体的には、もろみの発酵の初期に行う仕込みのことで、通常は最初のもろみに新しい麹や米、水を加える工程です。この工程によって、酵母の活動が活性化され、日本酒の香りや味わいが形成されます。初添は、日本酒の品質を向上させるために非常に重要なステップであり、仕込む時期や温度管理などに細心の注意が払われます。
詳細を見る