• 日本酒
  • 酒蔵
  • 銘柄

外硬内軟

がいこうないなん

外硬内軟(がいこうないなん)は、日本酒の醸造過程において、理想的な状態に蒸し上げられた蒸米を指します。この状態の蒸米は、米粒の外側が硬く、内側が柔らかくて弾力があります。具体的には、表面はべたつかず、握った時にしっかりとした弾力を持ちながらも、中心部分にはしっかりとした芯が感じられない状態です。

このような蒸米は、高品質な(こうじ)を作ったり、もろみを醸造したりするために不可欠な条件とされています。外硬内軟の蒸米は、米が均一に蒸し上げられた結果、この理想的な食感が得られ、酒造りにおいて重要な役割を果たしています。

関連用語

酒米

「酒米」とは、日本酒の製造に使用される米を指します。この中には、「酒造好適米」と呼ばれる特に日本...

熟成

熟成とは、日本酒が一定期間貯蔵される過程を指します。この過程では、火入れを施した清酒をタンクや瓶...

食中酒

食中酒とは、食事と共に楽しむために選ばれたお酒のことです。料理の味を引き立てたり、香りや風味を相...

ウイスキー類

ウイスキー類とは、酒税法においてウイスキーとブランデーの2品目をまとめたカテゴリーを指します。ウイ...

雑酒

雑酒は、酒税法において清酒や焼酎、ビールなどの既存のカテゴリーに属さない酒類を指します。具体的に...

生囲い

生囲い(なまかこい)とは、日本酒の一種である生酒をそのままの状態で貯蔵することを指します。生酒は...

ビン香

ビン香とは、日本酒を瓶に長期間保存している際に生じる特有の香りのことを指します。この香りは、瓶内...

甑(こしき)とは、日本酒の製造過程において、原料米を蒸すために使用される道具です。一般に桶状の形...

精米欠減歩合

精米欠減歩合とは、玄米から白米に精米する際に失われる米の重量の割合を示す指標です。具体的には、精...

一生

一生(いっせい)は、日本酒の計量単位の一つで、容量は1800ミリリットル(ml)に相当します。この単位...

蒸米とは、麹づくりや酒母、醪(もろみ)造りに用いるために、特別に蒸したお米のことを指します。蒸米は、まず白米を洗浄し、水に浸漬させてから蒸し上げます。このプロセスにより、米は柔らかくなり、酵母や麹菌が働きやすい状態になります。蒸米は、日本酒の醸造において非常に重要な素材であり、酒の風味や香りに大きな影響を与える役割を果たします。

詳細を見る

蒸しとは、日本酒の醸造過程において、酒米を加熱処理する工程のことを指します。この工程では、甑(こしき)と呼ばれる蒸し器を使い、米に蒸気を通すことで米を柔らかくしていきます。蒸しによって、米のデンプンが gelatinization(ゼラチン化)し、酵母が糖分を利用しやすくなります。この重要な工程は、酒の風味や香りを形成する基盤となるため、酒造りの中でも欠かせないステップです。

詳細を見る

麹(こうじ)は、主に米や麦に対して麹菌(こうじきん)を繁殖させたもので、日本酒を始めとする発酵食品の製造に不可欠な役割を果たします。特に日本酒の醸造においては、蒸した米に黄麹菌を育成させた米麹が使用され、この中で生成される酵素が重要です。 麹の成分には、米の中に含まれるデンプンをブドウ糖に変換するためのアミラーゼなどの糖化酵素や、米の蛋白質をアミノ酸に分解するための酵素が含まれています。これにより、米から得られる糖やアミノ酸が酒母やもろみの発酵を助け、日本酒特有の風味や香りを生み出します。 ...

詳細を見る