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外硬内軟

がいこうないなん

外硬内軟(がいこうないなん)は、日本酒の醸造過程において、理想的な状態に蒸し上げられた蒸米を指します。この状態の蒸米は、米粒の外側が硬く、内側が柔らかくて弾力があります。具体的には、表面はべたつかず、握った時にしっかりとした弾力を持ちながらも、中心部分にはしっかりとした芯が感じられない状態です。

このような蒸米は、高品質な(こうじ)を作ったり、もろみを醸造したりするために不可欠な条件とされています。外硬内軟の蒸米は、米が均一に蒸し上げられた結果、この理想的な食感が得られ、酒造りにおいて重要な役割を果たしています。

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蒸しとは、日本酒の醸造過程において、酒米を加熱処理する工程のことを指します。この工程では、甑(こしき)と呼ばれる蒸し器を使い、米に蒸気を通すことで米を柔らかくしていきます。蒸しによって、米のデンプンが gelatinization(ゼラチン化)し、酵母が糖分を利用しやすくなります。この重要な工程は、酒の風味や香りを形成する基盤となるため、酒造りの中でも欠かせないステップです。

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麹(こうじ)は、主に米や麦に対して麹菌(こうじきん)を繁殖させたもので、日本酒を始めとする発酵食品の製造に不可欠な役割を果たします。特に日本酒の醸造においては、蒸した米に黄麹菌を育成させた米麹が使用され、この中で生成される酵素が重要です。 麹の成分には、米の中に含まれるデンプンをブドウ糖に変換するためのアミラーゼなどの糖化酵素や、米の蛋白質をアミノ酸に分解するための酵素が含まれています。これにより、米から得られる糖やアミノ酸が酒母やもろみの発酵を助け、日本酒特有の風味や香りを生み出します。 ...

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