水分活性
すいぶんかっせい水分活性(あくてぃびてぃ、water activity)は、食品や飲料に含まれる自由水の量を示す指標です。これは、食品や培地が周囲の空気と均衡状態にあるときの相対湿度を基にしており、具体的にはその水蒸気圧を、同温度における最大蒸気圧で割った値で表されます。水分活性は0から1の範囲の数値を取り、1に近いほど自由水が多く、微生物が利用しやすい環境にあることを示します。日本酒の製造や保存においては、水分活性が微生物の成長や品質保持に影響を与えるため、適切な管理が重要です。例えば、過剰な水分活性は雑菌の繁殖を招く可能性があります。したがって、日本酒の品質を保つためには、水分活性の理解が欠かせません。
関連用語
-
アルコール度数
アルコール度数とは、酒類に含まれるエチルアルコールの容量割合を指します。これは一般的に、酒の持つ...
-
酵母
酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭...
-
酒母
酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指...
-
精米
精米とは、玄米の表面を削り、一部の成分を取り除くプロセスを指します。この作業は、日本酒の醸造にお...
-
杜氏
杜氏(とうじ)とは、酒蔵において酒造り全般を指揮する最高責任者のことを指します。杜氏は、酒造りを...
-
発酵
発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...
-
パントテン酸
パントテン酸は、ビタミンB群の一つであり、酵母の成長において重要な役割を果たす栄養素です。このビタ...
-
滓引き
滓引きは、日本酒の製造過程において行われる重要な作業です。具体的には、上槽後にタンクの底に沈殿し...
-
真核生物
真核生物とは、細胞の核が核膜に囲まれている生物のことを指します。このグループには、高等植物、動物...
-
下灘目郷
下灘目郷(しもなだめごう)は、かつて存在した日本酒の産地であり、特に明和年間(1764年〜1772年)に...
相対湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の量が、その温度での飽和水蒸気圧に対してどれくらいの割合であるかを示す指標です。具体的には、実際の水蒸気圧を飽和水蒸気圧で割り、その結果に100を掛けてパーセント(%)で表します。日本酒の製造過程や貯蔵において、相対湿度は非常に重要で、過度な湿度はカビの発生を促進し、逆に湿度が低すぎると酒の品質に悪影響を及ぼすことがあります。したがって、相対湿度の管理は、日本酒の品質を保つために欠かせない要素です。
詳細を見る単語:培地 培地とは、微生物を培養するために使用される液体または固形の物質を指します。培養基とも呼ばれ、微生物が成長するために必要な栄養素や環境を提供します。一般的に、液状のものを「液体培地」、固形のものを「固体培地」と呼びます。培地の成分は、菌の種類や目的によって異なりますが、炭素源や窒素源、ビタミン、ミネラルなどが含まれ、微生物の健康な成育を促進します。このように、培地は微生物研究や発酵食品の製造において非常に重要な役割を果たしています。
詳細を見る