生一本
きいっぽん生一本(なまいっぽん)とは、特定の酒蔵の単一の製造場で製造された純米酒のことを指します。この表記は、自社内の他の製造場や他社の製造場で作られた酒と混合されていない純粋な酒のみを対象とします。生一本は、その酒蔵の醸造技術や地元の米、仕込み水の特性をしっかりと反映した日本酒であり、造り手の意図や個性が色濃く感じられる特別な存在とされています。このことから、味わいは多様であり、蔵元ごとの独自性が強調されるため、愛好者にとって興味深い選択肢の一つとなっています。
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「しぼりたて」とは、醸造が終わりたての新鮮な日本酒のことを指します。この日本酒は、発酵が完了した...
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吟醸酒
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純米酒
純米酒は、白米、米麹、水を原料として醸造された清酒の一種です。精米歩合は70%以下で、米と米麹のみ...
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日本酒度(にほんしゅど)は、日本酒の甘辛を示す指標であり、主に酒の比重によって求められます。この...
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無濾過
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1個もと
1個もとは、1本の酒母(しゅぼ)を用いて1本の醪(もろみ)を醸造することを指します。酒母とは、日本酒...
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全国新酒鑑評会
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元素記号
元素記号とは、化学元素を示すための国際的に定められた記号です。各元素には一意の記号が与えられてお...
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仕込み水とは、日本酒を醸造する際に、特に仕込み工程で使用される水のことを指します。この水は、酒質に大きな影響を及ぼすため、選ばれる際にはさまざまな条件が考慮されます。具体的には、酵母の成長に必要なミネラル成分—カリウムやマグネシウムなど—を適度に含んでいることが重要です。また、酒の色合いや風味に影響を与える鉄分やマンガンなどは、できるだけ含まれないことが望まれます。仕込み水は蒸米や麹と共に仕込みに使われ、酒母タンクや醪(もろみ)タンクに注がれるため、日本酒造りにおいて全体の味わいや香りを決定づ...
詳細を見る純米酒は、白米、米麹、水を原料として醸造された清酒の一種です。精米歩合は70%以下で、米と米麹のみを使用しているため、添加物や醸造アルコールは一切含まれていません。このため、純米酒はお米本来の風味を存分に楽しむことができ、豊かな味わいを持つことが特徴です。 製法品質表示基準に基づいて、純米酒は特定名称酒の一つとして認定されています。この基準によれば、香味や色沢が良好であることが求められていますが、厳密な精米歩合の基準は設定されていません。一般的に純米酒は、しっかりとした味わいと芳醇な香りが楽し...
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