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純米酒

じゅんまいしゅ

純米酒は、白米、米、水を原料として醸造された清酒の一種です。精米歩合は70%以下で、米と米のみを使用しているため、添加物や醸造アルコールは一切含まれていません。このため、純米酒はお米本来の風味を存分に楽しむことができ、豊かな味わいを持つことが特徴です。

製法品質表示基準に基づいて、純米酒は特定名称酒の一つとして認定されています。この基準によれば、香味や色沢が良好であることが求められていますが、厳密な精米歩合の基準は設定されていません。一般的に純米酒は、しっかりとした味わいと芳醇な香りが楽しめるため、食事との相性も抜群です。

日本酒の種類には特定名称があり、その一環として“純米酒”が位置づけられています。これにより、消費者は原材料や製造方法に基づいた信頼性のある選択をすることができます。純米酒は、日本酒の中でも特にお米の特性が際立つ酒で、多くの日本酒ファンに愛されています。

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