南部杜氏
なんぶとうじ南部杜氏は、日本の代表的な杜氏(酒造りの技術者)集団の一つで、特に岩手県を中心に活動しています。日本三大杜氏の一つとして知られており、越後杜氏(新潟県)や但馬杜氏(兵庫県)と並んで評価されています。最盛期の昭和40年代には、約3,200人もの杜氏が加盟しており、その技術と風土に根ざした独自の酒造りが広まりました。南部杜氏は、優れた稲作地帯である岩手県の石鳥谷町が発祥であり、この地域の豊かな水と高品質な米を活かした日本酒が、高い評価を受けています。南部杜氏の酒造りは、伝統と革新のバランスを大切にし、繊細かつ豊かな味わいを持つ日本酒を生み出す技術が伝承されています。
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清酒
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杜氏
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ダービディティ
単語:ダービディティ ダービディティは、清酒の濁りの程度を測る指標であり、タービディティとも呼ば...
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**醪熟成歩合(もろみじゅくせいぶあい)**とは、日本酒の製造過程において、上槽前の醪(もろみ)の状...
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滓
「滓」とは、上槽したばかりの清酒をしばらく静置した際に、タンクの底に沈殿する白色の混濁物質のこと...
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9号酵母は、日本酒の醸造に使われる酵母の一つで、聞きなれた名称として「協会9号」とも呼ばれています...
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精米歩合(せいまいぶあい)とは、玄米を精米した際に残る白米の割合をパーセントで示す指標です。具体...
越後杜氏(えちごとうじ)は、新潟県を発祥とする日本酒の醸造に携わる杜氏の集団です。日本の三大杜氏の一つとして広く知られており、その技術と伝統は高く評価されています。越後杜氏は、米の選別や精米、発酵管理など日本酒の製造プロセスにおいて、特に丁寧さと精密さが求められるため、酒造りの技術が代々受け継がれてきました。この地域特有の気候条件や清らかな水は、越後杜氏が醸成する日本酒に特有の風味をもたらし、全国的にも有名な銘柄が多数存在します。そのため、越後杜氏は新潟県の日本酒文化を支える重要な存在とされ...
詳細を見る杜氏(とうじ)とは、酒蔵において酒造り全般を指揮する最高責任者のことを指します。杜氏は、酒造りを担う職人集団の長であり、酒の品質や製法に大きな影響を与える存在です。地域によって南部杜氏や越後杜氏、丹波杜氏などと呼ばれる杜氏の集団があり、それぞれ異なる伝統や技術を持っています。そのため、杜氏が変わると酒の味やスタイルにも変化が見られることがあります。 近年、杜氏の平均年齢は約65歳に達し、後継者の育成が急務となっています。杜氏は、蔵の運営や醪(もろみ)の仕込み・管理といった重要な業務を行い、日本...
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