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山卸し廃止もと

やまおろしはいしもと

山卸し廃止もとは、伝統的な日本酒の製造過程において、山卸しと呼ばれる工程を省略した生もと系の酒母を指します。山卸しとは、酒母発酵を促進するために必要な酵母乳酸菌を外部から取り入れる過程ですが、山卸し廃止もとの場合は、自然に存在する酵母乳酸菌を利用して、より自然な味わいを引き出します。これにより、風味が豊かでありながら、手作り感のある日本酒が生まれるのが特徴です。生もと系の酒母は、長い時間をかけて発酵させることが多く、複雑で深みのある風味を持つ日本酒が製造されます。

関連用語

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ひやおろしとは、冬場に造られた清酒を春から夏を経て貯蔵熟成し、秋口に出荷される特別な酒のことです...

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酒母

酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指...

純米酒

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発酵

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並行複発酵(へいこうふくはっこう)とは、日本酒特有の発酵過程を指し、麹菌による澱粉の糖化と酵母に...

「地」という用語は、日本酒の醪(もろみ)の発酵プロセスにおける特定の状態を指します。この状態は、...

表面濾過

表面濾過とは、液体に含まれる懸濁物を濾材を用いてろ過する方法の一つです。濾材の表面に懸濁物が堆積...

生もと(なまもと)は、伝統的な方法で酒母を作る技法のひとつです。この製法では、麹(こうじ)、蒸米(むすごめ)、水を使用し、特に「山卸し(やまおろし)」と呼ばれる手作業で物料をすりつぶします。この工程により、天然の硝酸還元菌や乳酸菌が育成され、雑菌の繁殖を抑制しながら、アルコール発酵に必要な優良酵母を純粋に大量に培養します。生もとは、完成までに約30日を要するため手間と時間がかかりますが、味わい深い日本酒を生み出す重要な工程です。 最近では、山廃もと(やまはいもと)と呼ばれる簡易的な酒母の作り方...

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山卸し(やまおろし)は、日本酒の生酛(きもと)造りの重要な工程の一つで、発酵が進んだ蒸米を扱う作業を指します。この工程では、半切り桶に盛り上がった蒸米を蕪櫂(かぶらがい)を使ってつぶし、香りや風味をより引き立てる役割を果たします。山卸しは、発酵に必要な酵母などの物質を均一に混ぜるために行われ、最終的な酒質に大きな影響を与えるプロセスとなります。生もとの育成過程において、特に重要な作業とされています。

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乳酸菌とは、炭水化物を分解して乳酸を生成する細菌の総称です。日本酒の醸造過程、特に生酛系酒母(きもとけいしゅぼ)を作る際に重要な役割を果たします。生酛は、自然の環境下で乳酸菌を培養することで、酒母を酸性の状態に保ち、雑菌の繁殖を防ぎます。これにより、酵母がしっかりと育ちやすい環境が整います。ただし、乳酸菌の中には、酒を劣化させる「火落ち菌」と呼ばれる悪玉菌も存在します。このため、酒造りの最終段階で火入れ(加熱処理)を行い、これらの雑菌を殺菌することが重要です。このように、乳酸菌は日本酒の品質...

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酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭素に変える役割を果たします。日本酒の醸造においては、酵母の種類によって生まれる香りや味わいが大きく変わるため、目的に応じて様々な酵母が使い分けられます。例えば、吟醸酒では芳香成分を多く生成する特性を持つ酵母が使用されることが多いです。このように、酵母は日本酒の風味を左右する重要な要素であり、発酵力が強いことから、醸造やパン製造など多岐にわたって利用されています。酵母の選択が、最終的な製品の品質に大...

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酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指します。これは、醪(もろみ)を仕込む前の段階で作られ、醸造の品質や発酵の安定性を確保するために極めて重要です。酒母には、速醸系酒母と生酛系酒母の2種類があります。速醸系酒母は、短期間で酵母を培養できるため、醸造工程が比較的スピーディに進むのが特徴です。一方、生酛系酒母は、自然な酵母の活動を利用して時間をかけて培養され、より複雑で深みのある風味をもたらすことができます。酒母の選び方や培養方法は、最終的...

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発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。

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