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白麹菌

しろこうじきん

麹菌は日本の焼酎製造において重要な役割を果たす麹菌の一種です。主に南九州で使用されるこの菌は、清酒焼酎の醸造過程でデンプンを糖化し、アルコール発酵を促進します。白麹菌はその特性から、風味がすっきりとした甘みを持つ焼酎を生み出すことが多く、特にフルーティーな香りが際立つものが多いです。黒麹菌の変異株とされることもあり、適応性が高く、日本酒や味噌、醤油などの発酵食品の製造にも用いられることがあります。このように、白麹菌焼酎だけでなく、多くの日本の伝統的な発酵食品に寄与している重要な微生物です。

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初揚げ(はつあげ)とは、その年の最初に新酒を上槽(搾る)することを指します。この行為は、酒造りの...

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筋泡(すじあわ)は、日本酒の醪(もろみ)の発酵過程における特定の状態を示します。留め仕込後2~3日...

アルコール発酵とは、無酸素の環境下で酵母や細菌が糖類を分解し、エネルギーを生成する過程です。このプロセスでは、ブドウ糖(C6H12O6)が主な基質として利用され、最終的にエチルアルコール(アルコールの主要成分)と炭酸ガスが生成されます。日本酒の製造過程においては、米から得られる糖分が酵母によって発酵され、アルコールと風味豊かな成分が形成されます。このように、アルコール発酵は日本酒の風味や香りを左右する重要なステップです。

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黒麹菌とは、主に泡盛の製造に用いられる麹菌の一種で、その胞子は黒褐色をしています。この菌は、沖縄特有の酒造りに欠かせない存在であり、黒麹菌を使用することで独特の風味や香りが引き出され、アルコール発酵を助ける役割も果たします。また、黒麹菌は抗菌作用を持っており、雑菌の繁殖を抑えることで、品質の高い酒を生み出すことに貢献しています。これに対して、白麹菌や黄麹菌といった他の麹菌とは異なる風味や特性を持つため、泡盛特有の味わいを生み出す要素となっています。

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麹菌(こうじきん)は、主に日本の伝統的な発酵食品や酒類の製造に使用される糸状菌の一種で、特に麹カビ属に属します。麹菌は、米を蒸して作った蒸米に付着させることで発酵を促進し、米のデンプンを糖化する重要な役割を果たします。このプロセスは、日本酒、味噌、醤油、みりんなどの醸造において不可欠です。 最も一般的に使用される麹菌は「アスペルギルス・オリゼー」で、これは清酒や味噌、しょう油、みりんなどの製造に幅広く利用されます。麹菌が生成する酵素は、米のデンプンをブドウ糖に変化させることで、発酵過程を助け...

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糖化とは、日本酒の製造過程において、米に含まれるでんぷん質を糖に変換する重要なプロセスです。米自体は糖分を含んでいないため、酵母がアルコール発酵を行うためには、まずでんぷんを糖に変える必要があります。この変化は、麹カビが生成する酵素の働きによって実現されます。具体的には、麹の中に含まれるアミラーゼやグルコアミラーゼなどの酵素が、でんぷんをブドウ糖に分解することで、酵母が利用できる形に変えられます。糖化のプロセスは、良質な日本酒を造るために欠かせないステップであり、発酵の効率にも大きな影響を与...

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発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。

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焼酎とは、日本の伝統的な蒸留酒であり、主に二つのカテゴリーに分類されます。甲類焼酎は連続式蒸留機を使用し、アルコール分は36度未満で、一般的にホワイトリカーと呼ばれています。乙類焼酎は単式蒸留機を使用し、アルコール分は45度以下で、本格焼酎とされます。焼酎はウイスキーやブランデーなどの蒸留酒とは異なるため、法律上別のカテゴリに分類されています。 また、焼酎にはさまざまな種類があり、乙類焼酎の場合、主原料によって多様な製品が存在します。例えば、米を主原料とする米焼酎、さつまいもを使ったいも焼酎、麦...

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清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。

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