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硫化臭

りゅうかしゅう

硫化臭とは、日本酒の醸造過程において発生することがある特有の臭いのことで、主に酒母の湧き上がりや(もろみ)が泡立っている際に感じられることがあります。この臭いは硫化水素によるもので、卵が腐ったような不快な香りがしますが、通常は時間と共に消失します。したがって、硫化臭が一時的に感じられても、心配する必要はありません。日本酒の醸造では、こうした現象が自然に起こることがありますが、適切な管理や処理を行うことで、最終的な製品には影響を与えないようになります。

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