• 日本酒
  • 酒蔵
  • 銘柄

硫化臭

りゅうかしゅう

硫化臭とは、日本酒の醸造過程において発生することがある特有の臭いのことで、主に酒母の湧き上がりや(もろみ)が泡立っている際に感じられることがあります。この臭いは硫化水素によるもので、卵が腐ったような不快な香りがしますが、通常は時間と共に消失します。したがって、硫化臭が一時的に感じられても、心配する必要はありません。日本酒の醸造では、こうした現象が自然に起こることがありますが、適切な管理や処理を行うことで、最終的な製品には影響を与えないようになります。

関連用語

酸とは、水に溶かすと水素イオン(H⁺)を生成する物質のことを指します。日本酒において酸は、酒の味わ...

熟成

熟成とは、日本酒が一定期間貯蔵される過程を指します。この過程では、火入れを施した清酒をタンクや瓶...

清酒

清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を...

発酵

発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...

赤い酒

赤い酒とは、一般的に麹の一部に紅麹を使用することによって特徴的な赤色を持つ清酒を指します。紅麹は...

汲水

汲水(くみみず)とは、日本酒の醸造において、仕込み水として使用される水のことを指します。この水は...

肉垂れ歩合

肉垂れ歩合とは、白米を原料とした清酒の生産において、白米の使用量に対する清酒の製造量の割合を示す...

新食糧法

新食糧法とは、従来の食糧法(食糧管理法)に代わって1995年11月1日に施行された「主要食糧の需給及び安...

酒米

「酒米」とは、日本酒の製造に使用される米を指します。この中には、「酒造好適米」と呼ばれる特に日本...

斗瓶

斗瓶(とびん)とは、一般的に1斗(約18リットル)を収容できる大きさの瓶を指します。主に日本酒の上槽...

酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指します。これは、醪(もろみ)を仕込む前の段階で作られ、醸造の品質や発酵の安定性を確保するために極めて重要です。酒母には、速醸系酒母と生酛系酒母の2種類があります。速醸系酒母は、短期間で酵母を培養できるため、醸造工程が比較的スピーディに進むのが特徴です。一方、生酛系酒母は、自然な酵母の活動を利用して時間をかけて培養され、より複雑で深みのある風味をもたらすことができます。酒母の選び方や培養方法は、最終的...

詳細を見る

醪(もろみ)とは、日本酒の醸造過程における主発酵の状態を指す用語です。酒母(しゅぼ)、麹(こうじ)、蒸米(むしまい)、仕込み水を組み合わせてタンク内で発酵させたもので、酒造りの中心的な工程となります。具体的には、酒母に水、麹、蒸米を数回に分けて投入し、糖化と発酵を進めることで、清酒の基盤を形成します。 醪の発酵が進むと、アルコールと二酸化炭素が生成され、液体部分が酒(原酒)となり、固形物が酒粕として分離されます。醪は一般的には酒類となる前の段階であり、酒税法においては発酵を行った原料の状態を...

詳細を見る