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櫂・蕪櫂

かい・かぶらがい

櫂(かい)とは、日本酒の製造過程で、酒母やもろみを撹拌するために用いる道具のことです。櫂は液体と固形物を均一に混ぜるための重要な道具であり、主に大きなタンクや桶の中で使用されます。櫂にはいくつかの種類があり、その形状や構造によって使い方が異なります。

「蕪櫂(かぶらかい)」は、先端に台形の板がついたもので、主にもろみの撹拌に使用します。板状の先端が液体をよく掻き混ぜることができるため、均一な混合が可能です。

「棒櫂(ぼうかい)」は、ボートのオールのような形状をしており、主に広い範囲を撹拌する際に使用します。この形状は、流れを生み出しながら大きなタンク内で効果的に混ぜるのに適しています。

「鬼櫂(おにかい)」は、握る部分から先端に向かって太くなる棒状のもので、力強い撹拌が必要な場面で使われます。この形状は、もろみの状態が固まっているときでも効果的に作業を行うことができるのが特徴です。

これらの櫂を使って撹拌することによって、発酵が均一になり、最終的な酒の品質向上に寄与します。

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