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B曲線

びーきょくせん

B曲線とは、横軸に留後日数、縦軸にBMD値(Biomass Density、バイオマス密度)をとって描かれる曲線のことです。この曲線は日本酒の(もろみ)の管理に用いられ、発酵過程における酵母の成長や活動を視覚的に示します。B曲線を分析することで、適切な発酵環境を維持し、酒質を向上させるための重要な指標となります。この管理により、発酵の進行状況を把握し、最適なタイミングでの温度調整や中味の調整が可能となります。

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SSとは、浮遊物質量(Suspended Solids)の略称で、水中に浮遊または懸濁している固形物の量を指します...

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アルコールは、有機化合物の一種で、分子中に水酸基(-OH)を含むことが特徴です。一般的に、1つの水酸...

BMD値とは、醪(もろみ)の発酵過程を管理するために用いられる指標の一つです。具体的には、醪の留後(日数)に、その日のボーメ度または日本酒度の値を掛け算して得られる数値です。この値を算出することで、醪の発酵状態を数値化し、発酵の進行具合や風味の変化を把握することができます。BMD値は日本酒の品質管理や生産プロセスにおいて非常に重要な役割を果たしています。

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酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭素に変える役割を果たします。日本酒の醸造においては、酵母の種類によって生まれる香りや味わいが大きく変わるため、目的に応じて様々な酵母が使い分けられます。例えば、吟醸酒では芳香成分を多く生成する特性を持つ酵母が使用されることが多いです。このように、酵母は日本酒の風味を左右する重要な要素であり、発酵力が強いことから、醸造やパン製造など多岐にわたって利用されています。酵母の選択が、最終的な製品の品質に大...

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発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。

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醪(もろみ)とは、日本酒の醸造過程における主発酵の状態を指す用語です。酒母(しゅぼ)、麹(こうじ)、蒸米(むしまい)、仕込み水を組み合わせてタンク内で発酵させたもので、酒造りの中心的な工程となります。具体的には、酒母に水、麹、蒸米を数回に分けて投入し、糖化と発酵を進めることで、清酒の基盤を形成します。 醪の発酵が進むと、アルコールと二酸化炭素が生成され、液体部分が酒(原酒)となり、固形物が酒粕として分離されます。醪は一般的には酒類となる前の段階であり、酒税法においては発酵を行った原料の状態を...

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