• 日本酒
  • 酒蔵
  • 銘柄

ホルモール滴定法

ほるもーるてきていほう

ホルモール滴定法とは、清酒に含まれる全アミノ酸の定量を行うための分析手法です。この方法では、アミノ酸ホルマリンと反応して酸性を持つ化合物に変化する特性を利用しています。具体的には、アミノ酸を含む清酒中和剤を加えた後、中性のホルマリンを追加します。その後、アルカリ性の滴定剤を用いて反応を進め、最終的なアミノ酸の量を測定します。この測定により、清酒アミノ酸度を正確に評価することが可能となり、酒の味わいや品質の指標として重要です。

関連用語

pH

pHとは、溶液の酸性やアルカリ性の程度を表す指標で、0から14のスケールで示されます。pH7は中性を意味...

アルコール

アルコールは、有機化合物の一種で、分子中に水酸基(-OH)を含むことが特徴です。一般的に、1つの水酸...

酵母

酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭...

酸とは、水に溶かすと水素イオン(H⁺)を生成する物質のことを指します。日本酒において酸は、酒の味わ...

発酵

発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...

日本酒度

日本酒度(にほんしゅど)は、日本酒の甘辛を示す指標であり、主に酒の比重によって求められます。この...

還元

還元とは、物質が水素と結合したり、電子を受け取ったりする化学反応の一つです。日本酒の醸造過程にお...

三倍増醸酒

三倍増醸酒(さんばいぞうじょうしゅ)は、戦後の米不足に対応するために考案された日本酒の一種です。...

引込み香

引込み香(ひきこみこう)とは、清酒を口に含んだ際に、舌や口内で味わいながら、鼻から息を出すことで...

アンモニア

アンモニアは化学式NH3で表される化合物で、醸造用水においては重要な指標の一つです。水中のアンモニア...

ホルマリンとは、主にホルムアルデヒドを約40%含む無色の液体で、特有の刺激臭があります。日本酒の製造過程では、麹室における殺菌剤として使用されることがあります。また、アミノ酸度の測定にも利用され、醸造の品質管理に寄与しています。ただし、ホルマリンは取り扱いに注意が必要な物質であり、健康への影響があるため、慎重な使用が求められています。

詳細を見る

アミノ酸は、アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つ化合物で、蛋白質の主要な構成成分のひとつです。日本酒において、アミノ酸は味わいの重要な要素となり、特に甘味、旨味、酸味、苦味を形成します。清酒には約19種類のアミノ酸が含まれており、その量が酒の風味や飲みごたえに大きく影響を与えています。 具体的には、アミノ酸度が高い酒はコクのある豊かな味わいを持ちますが、逆に過剰なアミノ酸は雑味を感じさせることもあります。一方で、アミノ酸度が低い酒は、すっきりとした淡麗な味わいが特徴です。アミノ酸は...

詳細を見る

清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。

詳細を見る

中和とは、酸と塩基が反応し、互いの性質を打ち消し合って中性の状態に達するプロセスを指します。日本酒においては、この中和の考え方が酸度の測定に応用されています。清酒の酸度は、酒の風味やバランスに影響を与える重要な要素であり、適切な酸度の管理は酒造りにおいて非常に重要です。具体的には、清酒の酸度を測る際には、酸を含む酒と塩基を含む試薬を適量混ぜ合わせ、その反応を通じて酸度を定量します。このように中和の原理を用いることで、酒の品質を把握し、理想的な味わいを追求することが可能になります。

詳細を見る