細菌酸度
さいきんさんど細菌酸度とは、日本酒の醸造過程における生酸菌の汚染レベルを測定する指標です。水、麹、酒母、醪などの原料からサンプルを取り、特定の培養条件下で生酸菌の増殖を促します。その後、培養した液体を用いて10分の1に希釈された水酸化ナトリウム溶液で滴定を行い、滴定に必要な量から細菌酸度を計算します。一般的に、醸造用水、麹、酒母、醪の細菌酸度が1ml以下であれば正常とされ、2ml以上であれば生酸菌による汚染の可能性が指摘されます。この指標を管理することは、日本酒の品質を保ち、安全で美味しい酒を作るために重要です。
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清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を...
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酒母省略仕込み
酒母省略仕込みとは、通常の酒母の代わりに培養された酵母を用いて日本酒を仕込む方法のことです。一般...
醸造用水とは、日本酒の製造過程において使用される水のことです。具体的には、洗米・浸漬用水、仕込用水、及び雑用用水の3種類に分類されます。洗米・浸漬用水は、精米したお米の洗浄や浸水に利用され、米の品質を保つために重要です。仕込用水は、実際に醪(もろみ)を作る際に使用され、発酵を助ける役割があります。雑用用水は、清掃や器具の洗浄など、醸造に関するさまざまな場面で使用される水です。こうした醸造用水の質や成分は、最終的な日本酒の風味や香りに大きな影響を及ぼすため、醸造家によって特に重視されています。
詳細を見る生酸菌とは、日本酒の製造過程において、酒母や醪の中で酸を生成する細菌の総称です。主に乳酸菌が含まれますが、他の細菌も存在します。生酸菌は、発酵過程における風味や香りに影響を与えるため、醸造者にとって重要な存在です。日本酒の品質管理では、生酸菌の汚染の程度を把握するために、生酸菌の検出や細菌酸度の測定が行われます。このような検査により、安定した品質の日本酒を生産するための対策が講じられます。
詳細を見る酸度は、日本酒に含まれる酸の量を示す指標であり、通常は1.0〜2.0の範囲で表されます。この数字が大きいほど、日本酒における酸味が強く、逆に小さいと酸味が控えめであることを意味します。酸度は主に有機酸(コハク酸、リンゴ酸、乳酸など)の濃度によって決まり、これらの酸が酒の味わいや香りに大きな影響を及ぼします。 酸度が高い日本酒は、辛口に感じられ、甘味が強調されにくいため、飲みごたえがあると感じることが多いです。一方、酸度が低い日本酒は、甘口で淡麗な印象を与え、すっきりとした飲み口になります。また、酸...
詳細を見る酸化とは、物質が酸素と化合する現象を指します。日本酒においては、酸化が進むことで香味成分に悪影響を及ぼす場合があります。具体的には、空気中の酸素が日本酒と接触することで、風味が変化したり、嫌な香りが発生したりすることがあります。そのため、日本酒の保存や取り扱いにおいては、酸素と接触を避けることが重要です。酸化は自然の過程であり、その進行は温度や光の影響を受けるため、適切な管理が必要です。
詳細を見る酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指します。これは、醪(もろみ)を仕込む前の段階で作られ、醸造の品質や発酵の安定性を確保するために極めて重要です。酒母には、速醸系酒母と生酛系酒母の2種類があります。速醸系酒母は、短期間で酵母を培養できるため、醸造工程が比較的スピーディに進むのが特徴です。一方、生酛系酒母は、自然な酵母の活動を利用して時間をかけて培養され、より複雑で深みのある風味をもたらすことができます。酒母の選び方や培養方法は、最終的...
詳細を見る細菌とは、単細胞の微生物であり、顕微鏡で観察することができる非常に小さな生物です。細菌は主に分裂によって増殖し、さまざまな環境で広く生息しています。日本酒の製造プロセスにおいては、細菌は発酵に影響を与える要因となります。特に、特定の細菌が醸造過程において好ましい風味の形成や、酒のクオリティを向上させる助けとなることもあります。しかし、望ましくない細菌が繁殖すると、風味を損なったり、品質を低下させる可能性があるため、醸造には細菌の管理が重要です。
詳細を見る溶液とは、ある物質(溶質)が液体(溶媒)中に均一に溶けて形成される混合物を指します。溶質は溶液の中で解けて、分散した状態になります。一般的には、固体(例:砂糖や塩)が液体(水など)に溶けることで溶液が作られます。溶質と溶媒の比率によって、溶液の性質や濃度が変わり、さまざまな用途や味わいを生むことがあります。日本酒を作る際の米や水の比率にも、溶液の概念が関与しています。
詳細を見る麹(こうじ)は、主に米や麦に対して麹菌(こうじきん)を繁殖させたもので、日本酒を始めとする発酵食品の製造に不可欠な役割を果たします。特に日本酒の醸造においては、蒸した米に黄麹菌を育成させた米麹が使用され、この中で生成される酵素が重要です。 麹の成分には、米の中に含まれるデンプンをブドウ糖に変換するためのアミラーゼなどの糖化酵素や、米の蛋白質をアミノ酸に分解するための酵素が含まれています。これにより、米から得られる糖やアミノ酸が酒母やもろみの発酵を助け、日本酒特有の風味や香りを生み出します。 ...
詳細を見る醪(もろみ)とは、日本酒の醸造過程における主発酵の状態を指す用語です。酒母(しゅぼ)、麹(こうじ)、蒸米(むしまい)、仕込み水を組み合わせてタンク内で発酵させたもので、酒造りの中心的な工程となります。具体的には、酒母に水、麹、蒸米を数回に分けて投入し、糖化と発酵を進めることで、清酒の基盤を形成します。 醪の発酵が進むと、アルコールと二酸化炭素が生成され、液体部分が酒(原酒)となり、固形物が酒粕として分離されます。醪は一般的には酒類となる前の段階であり、酒税法においては発酵を行った原料の状態を...
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