殺菌剤
さっきんざい殺菌剤は、日本酒の製造過程において重要な役割を果たす薬剤で、主に微生物の繁殖を抑制し、品質を保つために使用されます。代表的な酒造用殺菌剤には、過酸化水素、逆性石けん、次亜鉛素酸ナトリウム、ヨード剤、ホルマリンなどがあります。これらの薬剤は、それぞれ異なる特性を持っており、具体的な使用目的に応じて使い分けられます。酒造りでは、殺菌剤を適切に利用することで、醸造中の雑菌の影響を最小限に抑え、清らかで美味しい日本酒を生み出すことができます。
関連用語
-
酵母
酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭...
-
清酒
清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を...
-
乳酸菌
乳酸菌とは、炭水化物を分解して乳酸を生成する細菌の総称です。日本酒の醸造過程、特に生酛系酒母(き...
-
発酵
発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...
-
公害対策基本法
公害対策基本法は、国民の健康や生活環境を守るために制定された法律です。この法律は、公害による健康...
-
空寸
空寸(くうすん)とは、醪(もろみ)や酒などの容器において、満杯の状態から実際に内在している液面ま...
-
古米酒臭
古米酒臭とは、古い米を使用して造られた日本酒に特有の香りを指します。この香りは、酒が熟成するにつ...
-
出麹歩合
出麹歩合とは、出麹の吸水率を示す指標であり、出麹に使用された米の量とそれに対する白米の量の割合を...
-
2桁酵母
2桁酵母とは、日本醸造協会が頒布する酵母のうち、特に番号が「10」「14」「18」といった2桁で表される...
-
従量税
従量税とは、酒類に対して課される税金の一種で、課税の基準となるのは酒造場から移出される数量や、輸...
ホルマリンとは、主にホルムアルデヒドを約40%含む無色の液体で、特有の刺激臭があります。日本酒の製造過程では、麹室における殺菌剤として使用されることがあります。また、アミノ酸度の測定にも利用され、醸造の品質管理に寄与しています。ただし、ホルマリンは取り扱いに注意が必要な物質であり、健康への影響があるため、慎重な使用が求められています。
詳細を見る酸化とは、物質が酸素と化合する現象を指します。日本酒においては、酸化が進むことで香味成分に悪影響を及ぼす場合があります。具体的には、空気中の酸素が日本酒と接触することで、風味が変化したり、嫌な香りが発生したりすることがあります。そのため、日本酒の保存や取り扱いにおいては、酸素と接触を避けることが重要です。酸化は自然の過程であり、その進行は温度や光の影響を受けるため、適切な管理が必要です。
詳細を見る