イオン交換樹脂
いおんこうかんじゅしイオン交換樹脂とは、特定のイオンを選択的に吸着・放出する能力を持つ合成樹脂のことを指します。主に陽イオン交換樹脂、陰イオン交換樹脂、そして両性交換樹脂の3種類に分類されます。日本酒の製造過程では、主に水の浄化や脱酸に利用されます。これにより、酒の品質を高めることができるため、清酒の醸造において重要な役割を果たしています。特に、イオン交換樹脂は水中の不純物や金属イオンを除去することで、よりクリアで風味豊かな日本酒を生み出す助けとなります。
関連用語
-
引き込み
引き込みとは、日本酒の製造過程における重要な作業であり、蒸し上げた米を麹室に運び入れる作業を指し...
-
純米大吟醸酒
純米大吟醸酒は、精米歩合が50%以下の白米と米麹、そして水を原料とし、吟味された方法で醸造される特...
-
生酸菌
生酸菌とは、日本酒の製造過程において、酒母や醪の中で酸を生成する細菌の総称です。主に乳酸菌が含ま...
-
awa酒
awa酒とは、醸造中の自然発酵によって炭酸ガスを含む日本酒の一種であり、特に純米酒として分類されます...
-
灘目
灘目(なだめ)とは、日本酒の名産地である兵庫県の一部を指し、特に日本酒の酒造りにおいて重要な地域...
-
下灘目郷
下灘目郷(しもなだめごう)は、かつて存在した日本酒の産地であり、特に明和年間(1764年〜1772年)に...
-
亜硝酸
亜硝酸は、日本酒の醸造において重要な化合物ですが、その存在には二つの側面があります。生もと系酒母...
-
添え仕込み
単語:添え仕込み 添え仕込みとは、三段仕込みのプロセスにおいて最初に行う仕込みのことを指します。...
-
機械麹法
機械麹法とは、日本酒の製造過程で麹を作る方法の一つで、主に自動化された機械を用いて行います。この...
-
搾る
搾る(しぼる)とは、日本酒の製造過程において、発酵が終了したもろみ(主成分となる米や水、酵母など...
水の浄化は、日本酒の製造において非常に重要なプロセスです。仕込みに使用する水の質は、酒の味や香りに直接影響を与えるため、清浄な水を確保することが求められます。水の浄化方法には、井戸替えや砂濾過法、気曝法、濾過・吸着法、凝集法、イオン交換樹脂法などがあり、それぞれの方法で不純物や微生物を取り除くことができます。特に、清らかな水は酒質を向上させ、発酵にも適した環境を提供します。日本の多くの酒蔵では、天然水を精選し、必要に応じてこれらの浄化技術を組み合わせて使用しています。
詳細を見る脱酸(だっさん)とは、日本酒の醸造過程において、酒に含まれる酸を取り除くプロセスを指します。このプロセスは、特に乳酸を減少させることを目的とし、最終的な日本酒の味わいや香りに影響を与えます。脱酸は、発酵によって生成される酸を抑えるために行われ、一般的には酒質を向上させる手段として利用されます。脱酸と除酸は似た意味を持つ場合がありますが、具体的な手法や目的にはやや違いがあるため、文脈に応じて使い分けることが重要です。
詳細を見る清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。
詳細を見る