糸状菌
しじょうきん糸状菌とは、細長い細胞から構成される微生物の一種で、一般的には菌糸と呼ばれる構造を持っています。これらの菌は葉緑素を持たないため、光合成を行うことができず、主に腐生や寄生によって栄養を摂取します。日本酒の醸造においては、糸状菌の一部が役立つこともあり、特に麹づくりにおいて重要な役割を果たすことがあります。ただし、糸状菌の種類によっては、酒の風味や品質に影響を与える場合もあるため、醸造過程での管理が必要です。
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