紫外部吸収
しがいぶきゅうしゅう紫外部吸収とは、清酒において特定の波長(主に280nm)の光をあてた際に、その光がどれだけ吸収されるかを示す指標です。この吸光度は、清酒中に含まれる芳香族アミノ酸(具体的にはチロシン、トリプトファン、フェニルアラニン)の量を反映しており、清酒のアミノ酸量、着色度、さらには緩衝能とも深く関係しています。市販の清酒では、紫外部吸収の値は一般的に2.0から6.5の範囲でかなりの幅があります。この指標を測定することで、清酒の品質や特性を評価する一助となります。
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アミノ酸は、アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つ化合物で、蛋白質の主要な構成成分のひとつです。日本酒において、アミノ酸は味わいの重要な要素となり、特に甘味、旨味、酸味、苦味を形成します。清酒には約19種類のアミノ酸が含まれており、その量が酒の風味や飲みごたえに大きく影響を与えています。 具体的には、アミノ酸度が高い酒はコクのある豊かな味わいを持ちますが、逆に過剰なアミノ酸は雑味を感じさせることもあります。一方で、アミノ酸度が低い酒は、すっきりとした淡麗な味わいが特徴です。アミノ酸は...
詳細を見る着色度とは、清酒の色の濃さを測定する指標です。具体的には、430nmの波長の光を酒にあて、その光の吸収の度合いを測定することで得られます。この際、蒸留水を対照として使用し、清酒の厚さが10mmの時の吸光度を基準にします。吸光度の値が大きいほど、酒の色が濃いことを示します。一般的に市販されている清酒の着色度は、0.010から0.035程度とされています。着色度の測定は、品質管理や酒の特性を理解する上で重要な要素の一つです。
詳細を見る清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。
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