酒の五味
さけのごみ
酒の五味とは、日本酒の味を構成する五つの基本的な味のことを指します。これらは、甘味、酸味、辛味、苦味、渋味です。この五味のバランスや調和がとれていることが、旨味に満ちた良質な日本酒として評価されます。
「甘味」はふくよかさやまろやかさを生み出し、「酸味」は爽やかさや引き締め効果を持つ要素です。「辛味」は刺激を与え、「苦味」は深みや複雑さを醸し出します。「渋味」は果実や穀物の特徴を引き立て、口の中での余韻を創造します。これらの味は、酒の風味のみならず、飲みごたえや喉越しにも重要な役割を果たします。日本酒の味わいを楽しむ上で、これらの五味のバランスを理解することが大切です。
関連用語
-
増醸酒
増醸酒(ぞうじょうしゅ)は、主に三倍増醸法を用いて醸造された清酒です。この方法では、酒の製造過程...
-
製法品質表示基準
製法品質表示基準とは、日本酒(清酒)の製造方法や品質に関する情報を消費者に正確に伝えるための基準...
-
山田錦
山田錦は、日本酒の製造において最も重要な酒造好適米の一つです。兵庫県の農業試験場で1936年に命名さ...
-
瓶詰用水
瓶詰用水とは、日本酒造りにおいて使用される特定の水のことを指します。この水は主に「洗瓶用水」、「...
-
生一本
生一本(なまいっぽん)とは、特定の酒蔵の単一の製造場で製造された純米酒のことを指します。この表記...
-
酒造り唄
酒造り唄とは、日本酒の醸造過程において、蔵人が各工程で歌う伝統的な作業歌のことです。この唄は、作...
-
押槽
押槽(おしぶね)は、日本酒の醪(もろみ)を圧搾して清酒と清酒粕に分離する重要な工程を指します。こ...
-
宮水
宮水は、兵庫県の灘五郷で使用される中硬水の酒造用水で、特に日本酒造りに適していることで知られてい...
-
原核生物
原核生物とは、DNAが核膜に囲まれておらず、細胞内に核が存在しない生物のことを指します。主に細菌や古...
-
アルデヒト臭
アルデヒト臭とは、主に日本酒の製造過程で発生する香りで、特に醪の発酵が活発な際に見られます。この...