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大吟醸酒

だいぎんじょうしゅ

吟醸酒は、日本酒の中でも特に高品質な清酒に分類される特定名称酒です。製法品質表示基準に基づき、精米歩合が50%以下の良質な白米を原料とし、米と水、さらに必要に応じて醸造アルコールを使用して醸造されます。この製法では、低温でゆっくりと発酵させる「吟醸造り」が採用され、雑味を抑え、華やかな香りと滑らかな口当たりが特徴の清酒が生み出されます。

吟醸酒の最大の魅力は其の優雅で気品溢れる味わいと、豊かな吟醸香です。固有の香味や色沢が特に優れたものが大吟醸酒とされ、醸造アルコールの使用は白米の重量の10%以下に限られています。大吟醸をさらに高めたものとして、醸造アルコールを使用しない「純米大吟醸酒」というカテゴリーも存在し、こちらは特に米の風味を際立たせることができます。大吟醸酒は、特別な場面や大切な人物への贈り物にふさわしい一杯とされています。

関連用語

吟醸酒

吟醸酒は、日本酒の特定名称酒の一つであり、原料として精米歩合60%以下の白米、米麹、水、さらに場合...

酒米

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精米歩合

精米歩合(せいまいぶあい)とは、玄米を精米した際に残る白米の割合をパーセントで示す指標です。具体...

発酵

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酵素剤仕込み

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組合わせ

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中郷(なかごう)は、灘五郷の一つとして知られています。これは兵庫県神戸市東灘区に位置しており、特...

徳利

徳利(とっくり)は、日本酒を注ぐための酒器で、主に陶器や磁器で作られています。特徴的には、首の部...

製法品質表示基準とは、日本酒(清酒)の製造方法や品質に関する情報を消費者に正確に伝えるための基準を指します。この基準に従って、各銘柄は酒の原料や製造過程、特性などを表示しなければなりません。具体的には、使用される米の種類、精米歩合、水の源、製造方法(例:普通酒、純米酒、吟醸酒など)、アルコール度数などが含まれます。これにより消費者は自分の好みに合った日本酒を選ぶことができ、また透明性のある市場を促進することが目的とされています。製法品質表示基準は、日本酒の品質を鑑みる重要な要素であり、信頼性...

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醸造アルコールとは、日本酒の製造において使用されるアルコールの一種で、米やサツマイモ、トウモロコシなどのデンプンや、サトウキビなどの含糖質材料を発酵させ、蒸留して得られる高濃度で無味・無臭のアルコールを指します。日本の清酒の製法では、合成アルコールの使用を禁じており、使用されるアルコールはすべて天然由来のものです。 醸造アルコールは、日本酒の香味を調整する目的で醪に適量加えられます。これにより、華やかな香りが引き出されたり、さっぱりとした飲み口になります。もともと、江戸時代には清酒の腐敗を防...

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純米大吟醸酒は、精米歩合が50%以下の白米と米麹、そして水を原料とし、吟味された方法で醸造される特定名称の清酒です。この酒は、吟醸造りという低温発酵の手法を用いて作られ、酵母が生み出す華やかな吟醸香とともに、すっきりとしたなめらかな味わいが特徴です。 純米大吟醸酒の製造過程では、原料米を50%以上削り、精米歩合を50%以下にする必要があります。また、原料の米麹は麹歩合15%以上を採用し、醸造アルコールや糖類は一切添加されません。このため、純度が高く、米本来の旨味や香りをじっくりと楽しむことができます...

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特定名称酒とは、日本酒の一つのカテゴリーで、品質や製法に基づいて分類された酒のことを指します。この分類は、特に清酒の製法品質表示基準に基づいており、具体的には8つの種類に分けられます。それらは、吟醸酒、大吟醸酒、純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒、本醸造酒、特別本醸造酒です。 これらの酒は、原料や製造方法、さらには精米歩合や麹米の使用割合などによって明確に区別されており、それぞれの条件を満たすもののみ、その名称を表示することが許可されています。また、特定名称酒は、日本酒の多様性を示す...

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精米歩合(せいまいぶあい)とは、玄米を精米した際に残る白米の割合をパーセントで示す指標です。具体的には、精米後の白米の重量を元の玄米の重量で割り、100を掛けることで計算されます。例えば、精米歩合が60%ということは、玄米の外側40%が削り取られ、残りの60%が白米として使用されることを意味します。 精米歩合が低いほど、より多くの外層が削られており、精白された部分が大きくなります。結果として、雑味が少なく、スッキリとした味わいの日本酒が造られることが多いです。一般的に、精米歩合が高い(外層を多く残してい...

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吟醸造りとは、特別に選ばれた精米歩合の高い白米を使用し、低温でゆっくりと発酵させる日本酒の醸造方法です。このプロセスでは、米の表面を磨くことで不純物を取り除き、心地よい香りを引き出すことが目的とされています。吟醸造りで生産される日本酒は、特有の芳香(吟香)が特徴であり、その香りはフルーティーで華やかです。醪の発酵過程での温度管理が重要で、低温長時間発酵の技術が吟醸酒の質を高めます。この丁寧な製造工程が、スムーズで繊細な味わいを生み出し、吟醸酒は日本酒の中でも特に人気のあるスタイルとなっています。

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吟醸香とは、吟醸造りの日本酒に特有の香りで、主に花や果物を思わせる華やかな香りを指します。この香りは、酵母由来のエステル類、特に酢酸イソアミルやカプロン酸エチルが主体となっています。吟醸香には、バナナやメロン、リンゴなどのフルーティな要素が含まれ、これらが複雑に絡み合うことで、非常に魅力的な香りを生み出します。この香りは、吟醸酒の特徴的な風味を形成する重要な要素であり、テイスティングの際にはまず香りを楽しむことが推奨されます。

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吟醸酒は、日本酒の特定名称酒の一つであり、原料として精米歩合60%以下の白米、米麹、水、さらに場合によっては醸造アルコールを使用します。吟醸酒は、その製造過程において低温でじっくりと発酵させる「吟醸造り」技法が用いられ、これにより華やかでフルーティーな香りと、すっきりとした淡麗な味わいが特徴となります。 具体的には、精米歩合が60%以下である白米を使用し、香味や色合いが良好な清酒として仕上げられます。醸造アルコールは原料白米の重量の10%を超えない範囲で使用されます。吟醸酒には、純米吟醸酒や大吟醸...

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雑味とは、日本酒の味わいにおいて不快感を伴う要素を指します。一般的には、味のバランスが崩れた状態において現れるもので、特に苦味や渋みが強く感じられる場合に使われます。これらの雑味は、他の味わいとの調和が取れていない結果として現れるため、清酒の品質や風味の評価において一个重要な指標とされます。清澄な味わいに対して「雑味」は「きたない味」と形容されることもありますが、これは日本酒の本来の旨味や香りが損なわれていることを示唆しています。雑味が多すぎると、日本酒の飲みごたえは損なわれ、満足度は低下す...

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色沢とは、日本酒の色合いやその透明度を指す用語であり、酒の品質を評価する際の重要な要素の一つです。一般的に、若い日本酒は淡い黄色を呈し、これは主に原料である米由来のフラビンと呼ばれる成分の影響です。時間が経つにつれ、特に貯蔵中にはメラノイジンという褐色の物質が増加し、古酒となると色が赤味を帯びることがあります。このため、色沢は酒の熟成度や状態を判断する手がかりともなり、飲み手にとっても酒選びの参考となる重要な要素です。

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白米とは、玄米から精米され、胚芽や米の表面が削除された米のことを指します。精米の過程で外皮や殻が取り除かれ、主に澱粉部分が残るため、白くて光沢のある状態となります。白米は日本酒の醸造において非常に重要で、精米歩合によって酒の風味や香りに影響を与えるため、特に品質の高い日本酒には厳選された白米が使用されます。一般的には、精米の度合い(粉砕の割合)が低いほど、良質で洗練された酒を生み出す傾向があります。

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発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。

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清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。

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麹(こうじ)は、主に米や麦に対して麹菌(こうじきん)を繁殖させたもので、日本酒を始めとする発酵食品の製造に不可欠な役割を果たします。特に日本酒の醸造においては、蒸した米に黄麹菌を育成させた米麹が使用され、この中で生成される酵素が重要です。 麹の成分には、米の中に含まれるデンプンをブドウ糖に変換するためのアミラーゼなどの糖化酵素や、米の蛋白質をアミノ酸に分解するための酵素が含まれています。これにより、米から得られる糖やアミノ酸が酒母やもろみの発酵を助け、日本酒特有の風味や香りを生み出します。 ...

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