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垂れ口

たれくち

垂れ口(たれぐち)とは、日本酒の製造過程において、酒槽(さかぶね)から酒が流れ出るための口のことを指します。この口は酒槽の片側の下部に位置しており、上槽の際に仕込まれた酒が自然に垂れ落ちる仕組みになっています。垂れ口は、多くの伝統的な酒造りの現場で見られる重要な部分であり、他にも槽口(ふなくち)、亀口(かめくち)、樋口(ひのくち)、銚子口(ちょうしぐち)などと呼ばれることがあります。これらの名称は、使用される器具や酒の流れ方によって異なることがありますが、いずれも日本酒の製造を支える基本的な要素となっています。

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銚子(ちょうし)は、日本酒を注ぐ際に使用される酒器の一つです。元々は、神事や特別な儀式で使用される高級な酒器を指していました。特に、お屠蘇や三三九度などの伝統的な行事で、酒を盃に注ぐ際に用いられることが多かったです。現在では、徳利(とくり)と同義で使用されることが多く、一般的に日本酒を注ぐ際の器として広く利用されています。銚子は、デザインや素材にバリエーションがあるため、地域や飲むシーンによって異なる雰囲気を楽しむことができる酒器です。

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酒槽(ふね)は、日本酒の製造過程で用いられる器具で、主に酒を上槽する際に使用されます。酒槽は木製の桶の形状をしており、中に酒袋を配置して醪(もろみ)を圧搾します。この圧搾により、清酒と酒粕が分離されます。酒槽は、伝統的な日本酒作りにおいて重要な役割を果たし、酒の風味に影響を与えるため、職人の技術が試される部分でもあります。一般的に、短縮形の「槽(ふね)」とも呼ばれることがあります。

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槽口(ふなくち)は、日本酒の製造過程において重要な部位で、酒槽(さかぶね)から酒が流れ出るための口を指します。この部分は酒槽の片側の下部に位置しており、上槽の際に出来上がった日本酒を取り出す役割を果たします。槽口は、酒を引き出すための開口部として機能し、他の類似の用語には亀口(かめくち)、樋口(ひのくち)、銚子口(ちょうしぐち)があります。これらの用語はいずれも酒を取り出すための口の種類を示し、それぞれの構造や使用方法によって異なる特徴を持っています。

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上槽(じょうそう)は、日本酒の製造過程において完熟した醪(もろみ)を圧搾し、清酒と酒粕に分ける重要な操作を指します。この過程は「搾り(しぼり)」とも呼ばれ、伝統的には酒袋に醪を詰めて槽(ふね)に並べ、重力の力で自然に清酒を抽出する方法が用いられました。 上槽の基本的な流れは次の通りです。まず、醪を約5〜9リットルの酒袋に詰め、槽に並べて積み上げます。この初めに流れ出る濁った清酒を「荒走り(あらばしり)」と呼びます。槽が酒袋でいっぱいになると、上からカサ枠を載せて更に袋を積み重ね、通常約3時間ほど...

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