電離
でんり
単語:電離
説明:電離とは、物質が水などの溶媒に溶解することによって、その一部または全部がイオンとして分かれる現象を指します。例えば、食塩(塩化ナトリウム)を水に溶かすと、ナトリウムイオン(Na⁺)と塩化物イオン(Cl⁻)に電離します。この電離は、水が極性を持つため、イオンを引き離しやすい性質を持っていることに起因します。電離は、酸や塩基の性質を理解する上でも重要なプロセスであり、日本酒の製造においても微量成分が電離することで風味や香りに影響を与えます。
関連用語
-
pH
pHとは、溶液の酸性やアルカリ性の程度を表す指標で、0から14のスケールで示されます。pH7は中性を意味...
-
イオン
イオンとは、電気を帯びた粒子であり、原子または分子の一形態です。イオンは、電子を失ったり獲得した...
-
塩基
単語:塩基 塩基とは、水溶液に溶けた際に水酸イオン(OH-)を放出し、アルカリ性を示す物質のことを...
-
酸
酸とは、水に溶かすと水素イオン(H⁺)を生成する物質のことを指します。日本酒において酸は、酒の味わ...
-
電解質
電解質とは、水に溶けることによってイオンに解離する物質を指します。これにより、溶液中には自由に動...
-
溶液
溶液とは、ある物質(溶質)が液体(溶媒)中に均一に溶けて形成される混合物を指します。溶質は溶液の...
-
精米歩合
精米歩合(せいまいぶあい)とは、玄米を精米した際に残る白米の割合をパーセントで示す指標です。具体...
-
散布図
散布図とは、2つの異なる測定値を持つ多数の試料を視覚的に表現するための図です。横軸に1つの測定値(x...
-
清酒業安定法
清酒業安定法は、正式には「清酒製造業に関する特別措置法」と呼ばれ、日本の清酒製造業を安定させるた...
-
酒造好適米
酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)とは、清酒醸造に特に適した特性を持つ米のことを指します。一般的...
溶媒とは、ある物質(溶質)が液体の中に均一に溶け込む際に、その溶質を溶かす役割を果たす液体のことです。溶媒は、溶液を形成するために必要不可欠な要素であり、溶質が溶媒に対してどのように溶けるかによって、溶液の特性や性質が大きく変わる場合があります。日本酒の製造過程では、水が主要な溶媒となり、米や酵母から得られる成分を溶かすことで、アルコールや香り、味わいを引き出す役割を果たします。
詳細を見る単語:塩基 塩基とは、水溶液に溶けた際に水酸イオン(OH-)を放出し、アルカリ性を示す物質のことを指します。日本酒の醸造においては、塩基は特に重要な役割を果たします。例えば、清酒の酸度を計測する際には水酸化ナトリウムが用いられ、これは清酒の品質管理に寄与します。また、アンモニア水(すなわち水酸化アンモニウム)は中和剤として使われ、酒造りの過程でpHを調整する際に活用されます。このように、塩基は酒造りにおいて化学的なバランスを保つ上で欠かせない要素となっています。
詳細を見る