踊り
おどり踊りとは、日本酒の醸造過程において、三段仕込みで原材料を仕込む際に行われる特定のプロセスを指します。具体的には、初添えと中添えの間に一日休むことで、酵母の増殖を促進させるための時間を設けることを意味します。この「踊り」の期間を設けることで、酵母がしっかりと増殖し、発酵がスムーズに行われるようになります。その結果、より良い風味や品質の日本酒が生まれる基盤となる重要なステップです。
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「酒米」とは、日本酒の製造に使用される米を指します。この中には、「酒造好適米」と呼ばれる特に日本...
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甘味果実酒は、果実酒の一種で、特に甘味を強調したタイプの酒を指します。酒税法の定義によれば、甘味...
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ためとは、日本酒の醸造過程で使用される約20リットルの運搬容器を指します。この容器は、主に水、酒母...
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研米機(けんまいき)は、白米の表面に付着している不要なタンパク質や脂質、そして多くの場合は表面の...
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三段仕込み
三段仕込み(さんだんしこみ)とは、日本酒の醸造において用いられる醪(もろみ)の仕込み方法の一つで...
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酸敗
酸敗(さんぱい)とは、日本酒の製造過程において、特に清酒の醪(もろみ)中で乳酸菌が過剰に増殖し、...
三段仕込み(さんだんしこみ)とは、日本酒の醸造において用いられる醪(もろみ)の仕込み方法の一つです。この方法では、全ての原料を一度に仕込むのではなく、3段階に分けて順次添加することで、酵母の活性をコントロールし、雑菌のリスクを低減します。 具体的には、まず酒母(しゅぼ)をタンクに入れ、その後、麹(こうじ)や蒸米(むしまい)、水を3回に分けて追加します。最初の仕込みが「初添え(はつぞえ)」で、ここでは酒母に対して2倍の量の麹や蒸米を加え、全体の約14%が供給されます。2日目は「踊り」と呼ばれる休養日で...
詳細を見る酵母とは、アルコール発酵に欠かせない単細胞の微生物であり、主に糖分を分解してアルコールと二酸化炭素に変える役割を果たします。日本酒の醸造においては、酵母の種類によって生まれる香りや味わいが大きく変わるため、目的に応じて様々な酵母が使い分けられます。例えば、吟醸酒では芳香成分を多く生成する特性を持つ酵母が使用されることが多いです。このように、酵母は日本酒の風味を左右する重要な要素であり、発酵力が強いことから、醸造やパン製造など多岐にわたって利用されています。酵母の選択が、最終的な製品の品質に大...
詳細を見る発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。
詳細を見る初添(はつぞえ)とは、日本酒の製造過程における「添仕込」のことを指します。具体的には、もろみの発酵の初期に行う仕込みのことで、通常は最初のもろみに新しい麹や米、水を加える工程です。この工程によって、酵母の活動が活性化され、日本酒の香りや味わいが形成されます。初添は、日本酒の品質を向上させるために非常に重要なステップであり、仕込む時期や温度管理などに細心の注意が払われます。
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