• 日本酒
  • 酒蔵
  • 銘柄

割水

わりみず

割水とは、日本酒の製造過程において、熟成された原酒に水を加える作業を指します。この作業は、主にアルコール度数や香味のバランスを調整するために行われます。出荷前に各貯蔵タンクの清酒調合し、その後に瓶詰めする前に割水を行うことで、品質を一定に保つことができます。

日本酒のアルコール度数は、通常15%から20%程度ですが、市販酒として適切なアルコール度数にするために、必要に応じて水を加えることが重要です。このようにして調整された日本酒は、滑らかで飲みやすくなることが期待されます。一方で、割水を一切行わずに商品化される日本酒は原酒と呼ばれ、一般的にアルコール度数が高く、しっかりとした味わいを持つことが特徴です。

関連用語

アルコール度数

アルコール度数とは、酒類に含まれるエチルアルコールの容量割合を指します。これは一般的に、酒の持つ...

きき酒

きき酒(ききざけまたはききしゅ)は、日本酒の官能検査の一環として行われる評価手法のことを指します...

熟成

熟成とは、日本酒が一定期間貯蔵される過程を指します。この過程では、火入れを施した清酒をタンクや瓶...

特別本醸造酒

特別本醸造酒は、精米歩合が60%以下の白米と米麹、水、そして醸造アルコールを原料にして醸造される清...

乳酸

乳酸は、日本酒の醸造過程において非常に重要な役割を果たす有機酸です。特に、酒母(もと)の製造にお...

酒造年度

酒造年度(さかぞうねんど)とは、日本の日本酒における醸造期間を指し、毎年7月1日から翌年の6月30日ま...

留添え

留添え(とめぞえ)とは、日本酒の製造過程において、三段仕込みの最後の工程を指します。この工程では...

酒袋

酒袋(ざかぶくろ)は、日本酒の製造過程において、醪(もろみ)を入れて上槽(じょうそう)する際に使...

酵素

酵素とは、生物が生成するタンパク質の一種で、さまざまな化学反応を促進する触媒の役割を果たします。...

ぬる燗

ぬる燗とは、日本酒を温めて飲む際の温度の一つで、一般的には約40℃前後の温度帯を指します。ぬる燗は、...

アルコール度数とは、酒類に含まれるエチルアルコールの容量割合を指します。これは一般的に、酒の持つアルコールの濃度を示す指標で、度数で表示されます。日本酒の場合、最も一般的なアルコール度数は15度前後ですが、それ以下の低濃度アルコール酒(15度以下)や、より高い原酒(18~20度)のバリエーションも存在します。アルコール度数は、清酒の品質や味わいに大きく影響を与え、酒造りにおける重要な要素の一つです。アルコール度数の測定は、清酒を特定のプロセスで蒸留し、水を加えて元の濃度に戻した後、15度で計測する方法...

詳細を見る

瓶詰めは、日本酒の製造工程の重要なステップであり、清酒を最終的な容器である瓶に詰めることを指します。この工程では、酒が品質を維持したまま消費者に届くように、異物の混入や品質チェックが行われます。また、瓶詰めは通常、清酒の品質を保つために無菌的な環境で行われ、適切な温度管理や衛生状態が重要です。瓶詰め後は、製品としての保管や流通が開始されます。これにより、消費者は新鮮で良質な日本酒を楽しむことができます。

詳細を見る

貯蔵とは、日本酒を火入れした後に一定期間寝かせて香味を熟成させるプロセスを指します。この期間中、日本酒は味や香りがまろやかになり、全体的なバランスが整います。一般的には、タンク内で熟成が行われますが、一部の蔵では瓶詰め後も低温で保管し、瓶貯蔵することがあります。このような貯蔵方法によって、酒質がさらに向上し、独特の風味が増すことが期待されます。

詳細を見る

調合とは、複数の日本酒を混ぜ合わせて目的とする品質や風味を持つ酒を作り出す技術です。異なる種類の酒を組み合わせることで、香りや味わいのバランスを調整し、特定の風味や飲みごたえを引き出すことが可能になります。醸造家は、酒の成分や特性を考慮しながら調合を行い、最終的な製品の個性的な特徴を追求します。このプロセスは、味の一貫性を保つためや新たな風味の創造にも利用されます。調合された日本酒は、単独では味わえない豊かな体験を提供することが多いです。

詳細を見る

熟成とは、日本酒が一定期間貯蔵される過程を指します。この過程では、火入れを施した清酒をタンクや瓶に貯蔵し、時間をかけて風味や香りが変化していきます。新酒特有の香りが和らぎ、飲みやすいまろやかな味わいに変わることが特徴です。熟成により、酒の中に含まれる成分が相互に作用し、より深みのあるコクや複雑な旨味を生み出します。熟成は日本酒の魅力を引き出す重要な工程であり、適切な環境下で行われることで、酒質が向上します。

詳細を見る

清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を漉すことによって、澄んだ酒に仕上げられる点から「清酒」という名称が生まれました。また、清酒は特に醸造アルコールを添加せず、純粋に米の成分から生成されたものを指す場合が多いです。飲み方や提供方法も多様で、和食との相性が良く、冷やしても、温めても楽しむことができます。最も代表的な日本の伝統的な酒であり、国内外で高く評価されています。

詳細を見る

**原酒(げんしゅ)** 原酒とは、醪(もろみ)を搾った後に水を一切加えずに製造された日本酒を指します。このため、アルコール度数は通常18度から20度程度と高めで、濃厚な味わいが特徴です。一般的な日本酒は風味の調整やアルコール度数の適正化のために水を加えますが、原酒はその純粋な状態のまま瓶詰めされるため、特有の深い口当たりを楽しむことができます。また、原酒は通常、オンザロックで提供されることもあるため、冷たくして飲むことでその風味をより楽しむことができるので、酒好きには特に人気があります。製法品質に...

詳細を見る