• 日本酒
  • 酒蔵
  • 銘柄

除酸剤

じょさんざい

除酸剤とは、日本酒の製造過程において、酸味を調整するために使用される添加物のことを指します。これにより、酒の味わいや飲みやすさが向上し、最終的な製品の品質が保たれます。許可されている除酸剤には、アンモニア、炭酸ナトリウム、重曹(炭酸水素ナトリウム)、炭酸カリウム、炭酸カルシウムなどがあります。これらの物質は、日本酒の酸味を抑えつつ、他の風味とバランスをとる役割を果たします。ただし、使用量には規制があり、過剰使用は禁じられているため、適切な調整が求められます。

関連用語

酸化

酸化とは、物質が酸素と化合する現象を指します。日本酒においては、酸化が進むことで香味成分に悪影響...

酸度

酸度は、日本酒に含まれる酸の量を示す指標であり、通常は1.0〜2.0の範囲で表されます。この数字が大き...

清酒

清酒(せいしゅ)は、日本酒を指し、米と水を主成分として発酵させて作られる酒類です。醪(もろみ)を...

乳酸

乳酸は、日本酒の醸造過程において非常に重要な役割を果たす有機酸です。特に、酒母(もと)の製造にお...

発酵

発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...

有機酸

有機酸とは、カルボキシル基(-COOH)を含む酸の総称です。日本酒の醸造過程において、有機酸は重要な...

白酒

白酒(バイチュウ)は、中国で生産される蒸留酒で、主に穀物を原料としています。製造には餅麹という特...

原酒

**原酒(げんしゅ)** 原酒とは、醪(もろみ)を搾った後に水を一切加えずに製造された日本酒を指しま...

原料米の品種名の表示

原料米の品種名の表示とは、日本酒のラベルに記載される特定の米の品種名を指します。製法品質表示基準...

坊主

「坊主(ぼうず)」とは、日本酒の醪(もろみ)において発酵が進んだ際の泡の状態の一つで、醪の表面に...

アンモニアは化学式NH3で表される化合物で、醸造用水においては重要な指標の一つです。水中のアンモニア濃度が0.1ppmを超えると、汚水の混入の可能性が疑われ、醸造用の水としては不適と見なされます。日本酒の製造過程では、アンモニア水が清酒の除酸プロセスに用いられることがありますが、その品質管理は非常に重要です。醸造においては、アンモニアの適切な管理が、風味や香りのバランスに大きく影響を与えます。

詳細を見る

カリウムは、日本酒の製造過程において重要な役割を果たす成分の一つで、特に仕込み水に含まれています。元素記号はKで表され、麹菌や酵母の発育を助ける効果があります。そのため、カリウムは日本酒の品質向上に寄与します。しかし、カリウムが過剰になると、製麹や醪の過程で温度が急激に上昇し、管理が難しくなる可能性があります。このため、適切なカリウムの含有量を維持することが、日本酒の安定した醸造にとって非常に重要です。

詳細を見る

除酸とは、日本酒の製造過程において、清酒の酸度を減少させる技術やプロセスを指します。日本酒の酸度は、風味や味わいに大きな影響を与えるため、特に酸味が強すぎる場合には除酸を行うことがあります。一般的に、除酸は酵母の選定や醸造条件の調整などを通じて行われ、最終的には滑らかでバランスの取れた味わいの日本酒を生み出すことを目的としています。したがって、除酸は日本酒の品質向上に寄与する重要な要素となっています。

詳細を見る