枯らし
からし
枯らしとは、日本酒の製造工程において、精米後の白米を一定期間保管し、室温程度まで冷却することを指します。この工程は、米粒内の水分分布を均一にし、吸水時の割れを防ぐ目的があります。
枯らしは、一般的に白米の精米から酒造りの仕込みまでの間に行われます。具体的には、精米した白米を通気性のある容器に入れ、温度を下げて水分を調整します。例えば、新潟県の冬のような低温環境では、20~25日程度が枯らしに適した期間とされています。
また、「出枯らし」という工程もあり、これは出麹(でこうじ)後に1日程度放置してから仕込みに使用することを意味します。この間、白米は薄く広げて乾燥させます。また、酒母の枯らしも存在し、酒母のもと分けから使用までの間に行うもので、通常は5~7日程度が適切です。
枯らしは、米の品質を保つために欠かせない工程であり、これにより日本酒の風味や品質が向上します。
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酒母の枯らしとは、日本酒の製造過程において、酒母がもと分け(丸冷まし)から使用されるまでの間、ある程度の期間放置される状態を指します。この枯らし期間には酒母の質を安定させる目的があり、通常は速醸酒母の場合、5〜7日程度が適切とされています。期間中、酒母は最適な状態に整えるために慎重な温度管理が行われ、微生物の活動が落ち着くことで、次の仕込み工程に最適な状態となります。 また、酒造りにおいては、白米を使用する際の「白米の枯らし」や、出麹後の「出枯らし」といった工程も存在し、それぞれ米の水分分布を...
詳細を見る出枯らし(でがらし)とは、日本酒の製造過程において、特定の材料や中間生成物を使用する前に放置し、適切な状態に整える工程を指します。この工程には主に以下の3つの側面があります。 1. **白米の枯らし**:精米された白米を、これからの仕込みに使用するまで紙袋に入れたりホッパーに移したりして期間中放置します。この「白米の枯らし期間」は、米粒内の水分分布を均一にし、室温と湿度に適応させることを目的としています。枯らしの期間は精米歩合にもよりますが、通常は7日から20日程度です。 2. **出麹の放置**:麹を作った...
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詳細を見る酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指します。これは、醪(もろみ)を仕込む前の段階で作られ、醸造の品質や発酵の安定性を確保するために極めて重要です。酒母には、速醸系酒母と生酛系酒母の2種類があります。速醸系酒母は、短期間で酵母を培養できるため、醸造工程が比較的スピーディに進むのが特徴です。一方、生酛系酒母は、自然な酵母の活動を利用して時間をかけて培養され、より複雑で深みのある風味をもたらすことができます。酒母の選び方や培養方法は、最終的...
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