• 日本酒
  • 酒蔵
  • 銘柄

仲添え

なかぞえ

仲添え(なかぞえ)は、日本酒の醸造プロセスにおいて、三段仕込みの中で2回目の仕込みを指します。この工程は、仕込みを始めてから3日目に行われ、前回の仕込みで使用した蒸米に新たに水を加え、発酵を促進する役割を担っています。この作業は「仲仕込み」とも呼ばれ、酒造りにおいて非常に重要な過程であり、これによって酒の味わいが深まるとされています。

関連用語

酒米

「酒米」とは、日本酒の製造に使用される米を指します。この中には、「酒造好適米」と呼ばれる特に日本...

発酵

発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主...

低アルコール酒

低アルコール酒とは、主にアルコール度数が12%以下の日本酒を指します。従来の日本酒は18%から20%近いア...

酒器

酒器とは、日本酒を運んだり飲むために使用する器や容器のことで、さまざまな形状や材質があります。代...

アンプル仕込み

アンプル仕込みは、日本酒の製造過程において、酒母の代わりにアンプルに入ったきょうかい酵母(培養酵...

一升

一升(いっしょう)は、日本の伝統的な容量の単位で、主に日本酒の測定に使用されます。一升は約1.8039...

花冷え

「花冷え」は、日本酒を冷やして楽しむ際の温度帯の一つで、通常は約10℃前後を指します。この温度は、日...

培地

単語:培地 培地とは、微生物を培養するために使用される液体または固形の物質を指します。培養基とも...

B曲線

B曲線とは、横軸に留後日数、縦軸にBMD値(Biomass Density、バイオマス密度)をとって描かれる曲線のこ...

仕込タンク

仕込タンクとは、日本酒の製造過程で使用されるタンクのことで、主に醪(もろみ)の発酵に利用されます...

三段仕込み(さんだんしこみ)とは、日本酒の醸造において用いられる醪(もろみ)の仕込み方法の一つです。この方法では、全ての原料を一度に仕込むのではなく、3段階に分けて順次添加することで、酵母の活性をコントロールし、雑菌のリスクを低減します。 具体的には、まず酒母(しゅぼ)をタンクに入れ、その後、麹(こうじ)や蒸米(むしまい)、水を3回に分けて追加します。最初の仕込みが「初添え(はつぞえ)」で、ここでは酒母に対して2倍の量の麹や蒸米を加え、全体の約14%が供給されます。2日目は「踊り」と呼ばれる休養日で...

詳細を見る

仕込みとは、日本酒の醸造過程における重要な工程で、原材料である麹、蒸米、水を混ぜ合わせて、酛(酒母)や醪(もろみ)を作ることを指します。この過程では、まず水と麹を混ぜた「水麹」に蒸米を加え、混ぜ合わせて一定の温度に保ちます。この温度管理が、発酵の進行に大きな影響を与え、酒の風味や香りを決定づけるため非常に重要です。仕込みは通常、数回に分けて行われ、最終的に醪が形成され、アルコール発酵が進行します。

詳細を見る

蒸米とは、麹づくりや酒母、醪(もろみ)造りに用いるために、特別に蒸したお米のことを指します。蒸米は、まず白米を洗浄し、水に浸漬させてから蒸し上げます。このプロセスにより、米は柔らかくなり、酵母や麹菌が働きやすい状態になります。蒸米は、日本酒の醸造において非常に重要な素材であり、酒の風味や香りに大きな影響を与える役割を果たします。

詳細を見る

発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。

詳細を見る

麹(こうじ)は、主に米や麦に対して麹菌(こうじきん)を繁殖させたもので、日本酒を始めとする発酵食品の製造に不可欠な役割を果たします。特に日本酒の醸造においては、蒸した米に黄麹菌を育成させた米麹が使用され、この中で生成される酵素が重要です。 麹の成分には、米の中に含まれるデンプンをブドウ糖に変換するためのアミラーゼなどの糖化酵素や、米の蛋白質をアミノ酸に分解するための酵素が含まれています。これにより、米から得られる糖やアミノ酸が酒母やもろみの発酵を助け、日本酒特有の風味や香りを生み出します。 ...

詳細を見る