肌めし
はだめし肌めしとは、蒸きょうの際に、甑(こしき)に接触している蒸米の部分を指します。この部分は、蒸し上がる過程で凝縮水を吸収しやすく、結果的に柔らかい状態になりやすいです。そのため、肌めしとして特別な位置づけをされることがあります。旨味が凝縮されたこの柔らかい蒸米は、酒造りの重要な一部であり、酒の品質に影響を与えます。
関連用語
-
甘口
甘口は、日本酒の味わいの一種で、顕著に甘さを感じる酒を指します。一般的に、酒の中に3%以上の糖分が...
-
酒米
「酒米」とは、日本酒の製造に使用される米を指します。この中には、「酒造好適米」と呼ばれる特に日本...
-
精米
精米とは、玄米の表面を削り、一部の成分を取り除くプロセスを指します。この作業は、日本酒の醸造にお...
-
ハキ
ハキとは、きき酒を行った際に、試飲した日本酒を吐き出すための容器のことを指します。通常、ハキは小...
-
デキストリン
デキストリンとは、澱粉を部分的に分解したアミロースやアミロペクチンから生成される低分子の糖類です...
-
日本酒センター
日本酒センターは、清酒業安定法に基づき、日本酒造組合中央会の近代化事業として昭和56年10月に設立さ...
-
仕舞仕事
仕舞仕事は、麹造りの重要な工程の一つで、仲仕事の終了から約6~7時間後に行われます。この作業では、...
-
浮ひょう
浮ひょうとは、アルキメデスの原理を応用した器具で、液体の比重を測定するために用いられます。日本酒...
-
種振り
「種振り」とは、日本酒の製造過程において重要な工程の一つで、製麴の一部です。この工程では、床もみ...
-
増醸割合
増醸割合とは、日本酒の製造において、増醸酒用の原料として使用される白米の数量が、その酒造年度にお...
蒸きょうとは、日本酒の製造過程において、米を蒸す工程を指します。このプロセスは、米を充分に吸水させた後、蒸気で加熱することで行われます。蒸しあがった米は、酒の発酵に必要な「麹菌」や「酵母」を活性化させるための重要なステップとなります。蒸きょうによって、米のデンプンが糖に変わりやすくなり、日本酒の風味や香りを豊かにする役割を果たします。
詳細を見る蒸米とは、麹づくりや酒母、醪(もろみ)造りに用いるために、特別に蒸したお米のことを指します。蒸米は、まず白米を洗浄し、水に浸漬させてから蒸し上げます。このプロセスにより、米は柔らかくなり、酵母や麹菌が働きやすい状態になります。蒸米は、日本酒の醸造において非常に重要な素材であり、酒の風味や香りに大きな影響を与える役割を果たします。
詳細を見る蒸しとは、日本酒の醸造過程において、酒米を加熱処理する工程のことを指します。この工程では、甑(こしき)と呼ばれる蒸し器を使い、米に蒸気を通すことで米を柔らかくしていきます。蒸しによって、米のデンプンが gelatinization(ゼラチン化)し、酵母が糖分を利用しやすくなります。この重要な工程は、酒の風味や香りを形成する基盤となるため、酒造りの中でも欠かせないステップです。
詳細を見る甑(こしき)とは、日本酒の製造過程において、原料米を蒸すために使用される道具です。一般に桶状の形をしていますが、底に「甑穴」と呼ばれる穴が開いており、ここから蒸気が上昇して米を均等に蒸し上げる仕組みになっています。伝統的には杉材で作られていましたが、最近では軽量で耐久性のあるアルミニウムやステンレス製の甑が主流になっています。また、現代ではコンベア式の連続蒸米機も多く採用されており、効率的な蒸し工程が実現されています。甑を用いた蒸し工程は、米の澱粉を gelatinize(ゼラチン化)し、日本酒の醸造に...
詳細を見る