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伏見の御香水

ふしみのごこうすい

伏見の御香水は、京都市伏見区にある地下水の一種で、特に御香宮神社の境内から湧き出ている水を指します。この地区は江戸時代から酒造業が栄え、伏見の地下水はその水質が軟水であることから、日本酒造りに適しています。伏見の水は酒に甘みを与えるため、一般的には「灘の男酒」と対比される形で「伏見の女酒」と呼ばれることが多いです。御香水の湧出地点には6つの井戸があり、それぞれの水が日本酒に独特の風味をもたらしています。このように、伏見の御香水は日本酒の醸造において非常に重要な役割を果たしています。

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御香水とは、京都市伏見区にある御香宮神社の境内から湧き出る地下水のことを指します。この地域は江戸時代から酒造業が盛んであり、豊富な地下水が日本酒の醸造に用いられています。特に御香水は水質が優れた軟水であり、このことが伏見地区で作られる日本酒に甘口の特徴を与えています。そのため、伏見で醸造される日本酒は「伏見の女酒」として親しまれ、灘の酒と対比されています。また、御香水が湧き出る井戸は6つあり、それぞれが地元の酒造りに欠かせない存在とされています。御香水は、酒の風味や香りに影響を与える大事な要素...

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軟水とは、カルシウムやマグネシウムといった金属イオンの含有量が少ない水のことを指します。一般的に、世界保健機関(WHO)の基準では、カルシウム濃度が60ppm以下の水が軟水とされています。軟水は、硬水に対してこれらのミネラルが少ないため、口当たりが柔らかく、飲みやすい特徴があります。 日本酒の醸造においては、軟水が好まれることが多いです。軟水は酵母の働きを助け、醸造過程での風味成分の引き出しやすさに寄与します。たとえば、八海醸造が使用している「雷電様の清水」は硬度が2程度という超軟水で、その柔らかい水...

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男酒は、仕込み水に硬水を使用して醪(もろみ)の発酵を促進させた、日本酒の一つです。この特徴により、男酒は酸味がやや強く、辛口の風味を持つ傾向があります。主に灘地区で生産される日本酒で、その力強い味わいが多くの人々に人気です。男酒に対して、仕込み水に軟水を使用し、長い時間をかけて醪を発酵させた甘口の日本酒を女酒と呼び、これには主に伏見地区の酒が代表されます。このように、日本酒のスタイルは使用する水の種類によって大きく異なり、それぞれ独自の風味や特性を持っています。

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女酒(おんざけ)とは、女性に好まれる甘口の日本酒を指します。主に仕込み水に軟水を使用し、長時間かけて醪(もろみ)を発酵させることで、柔らかく豊かな味わいが引き出されます。特に、伏見地域の酒が女酒の代表とされています。女酒は、甘みがありながらも飲みやすい特徴があり、特に食前酒やデザート酒として親しまれています。

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