たる酒
たるざけたる酒とは、主に杉樽で貯蔵された日本酒の一種で、その特徴として清涼な香りが挙げられます。特に奈良県の吉野杉で貯蔵されたものは高い評価を受けており、杉の香りが酒に移ることで独特の風味を持つようになります。かつては日本酒の貯蔵には杉の樽が一般的に使用されており、昭和初期まではほとんどの日本酒がこの方法で製造されていました。しかし、現在ではホーロータンクのような、酒に影響を与えない貯蔵方法が普及してきています。これにより、たる酒特有の風味も変化しており、さまざまなスタイルの日本酒が楽しめるようになっています。
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熟成
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半仕舞
半仕舞(はんじまい)とは、日本酒の仕込みにおいて、1日おきに醪(もろみ)を1本ずつ仕込む作業のこと...
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切返し機とは、日本酒の製造過程において、特に製麹の段階で使用される機械です。この機械は、米の塊を...
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南部杜氏
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胚芽
胚芽とは、米粒の一部であり、米の中で重要な栄養成分が豊富に含まれています。具体的には、胚芽は約3%...
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気化
気化とは、液体が高温や低圧の条件下で気体に変化する現象を指します。日本酒においては、例えば、酒造...
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酸度
酸度は、日本酒に含まれる酸の量を示す指標であり、通常は1.0〜2.0の範囲で表されます。この数字が大き...
貯蔵とは、日本酒を火入れした後に一定期間寝かせて香味を熟成させるプロセスを指します。この期間中、日本酒は味や香りがまろやかになり、全体的なバランスが整います。一般的には、タンク内で熟成が行われますが、一部の蔵では瓶詰め後も低温で保管し、瓶貯蔵することがあります。このような貯蔵方法によって、酒質がさらに向上し、独特の風味が増すことが期待されます。
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