

Kura Master運営委員会(本部:フランス・パリ、代表:宮川圭一郎)は、去る5月26日(月)フランス・パリで開催されたKura Master日本酒コンクール、及び、梅酒コンクールの結果を発表しました。日本酒コンクールは、全8部門1083銘柄の中から、上位33%に授与される金賞、プラチナ賞を選出。また、決勝に進んだ50銘柄の日本酒の中から優秀賞30銘柄を、さらに、各カテゴリーの最優秀賞である「審査員賞」8銘柄が選出されました。審査部門は、サケ スパークリング部門、純米大吟醸酒(1-35%)部門、純米大吟醸酒(36- 50%)部門、純米酒(51-65%)部門、純米酒(66-100%)部門、大吟醸酒部門、クラシック酛部門、古酒部門の全8部門で実施。今年度の特別賞であるアリアンス ガストロノミー賞は、大吟醸酒部門の中から選出されました。
梅酒コンクールでは、エントリーされた73銘柄から、同様に金賞、プラチナ賞を選出。そして決勝に通過した5銘柄の中から優秀賞が3銘柄、そして最優秀賞である「審査員賞」1銘柄が選ばれました。
(以下に受賞酒銘柄を記載。詳細は公式 HP https://kuramaster.com/ja/ にて発表 。)

【食とのペアリングを審査する特別賞「アリアンス ガストロノミー賞について】
今年で第4回目となる、食とのペアリングを評価するアリアンス ガストロノミー賞(特別賞)は、魚介類のMOF*称号を持つソニア・ビシェ (Sonia Bichet) 氏が準備した魚介類の盛り合わせと、決勝に進出した大吟醸酒5本との相性(マリアージュ)をもとに選ばれました。審査員長から指名された審査員が評価を行い、その中で特に相性が優れていると判断された1本の大吟醸酒が、受賞酒として選出されました。
また、広島県とのコラボレーションによるマスタークラスでは、広島の日本酒2銘柄と合わせて、ソニア・ビシェ氏考案の料理が提供されました。
[※]:MOF(Meilleurs Ouvriers de Franceの略で、国家最優秀職人章。)はフランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術を持つ職人に授与される賞。現在では、対象となる職種は料理、製菓、パン以外にも、宝飾品、工芸品、ガーデニングなど幅広く、フランス人の Art de Vivre(生活芸術)の精神にふさわしく、その数は約180職種に及ぶ。一番有名なのは「料理」であり、これまでにもポール・ボキューズ、ジョエル・ロブションら多数の有名料理人が名を連ねている。

9年目を迎えたKura Masterは、審査委員長を務めるグザビエ・チュイザ (Xavier Thuizat)氏(ローズウッドグループ ヨーロッパのエグゼクティブ・シェフ・ソムリエ/2022年最優秀ソムリエ賞受賞/MOFソムリエ)を筆頭に、7名のMOFソムリエ、さらにリッツ・パリやシュバル・ブラン・パリ、マンダリンホテルといった5つ星ホテルや、ミシュラン3つ星の名店・アンヌ・ソフィー・ピックなどで活躍する一流ソムリエやレストランオーナーら、総勢135名が審査を行いました。
審査委員長グザビエ・チュイザ氏は「2025年のKura Masterを無事に終えることができました。とても素晴らしい雰囲気の中、過ごすことができ、まるで魔法のような時間でした。
来年、記念すべき第10回目のKura Masterコンクールでお会いしましょう。
きっと忘れられない、特別な会になることでしょう。」とコメントしています。
なお、9月24日(水)に在フランス日本国大使公邸で行われる授賞式では、プラチナ賞に選出された日本酒の中から、審査委員長のグザビエ・チュイザ氏が選出した「プレジデント賞」1銘柄を発表します。
【日本酒コンクール 審査員賞受賞酒】(日本酒各8部門のトップ)
<1.サケスパークリング部門>
福岡県 : 株式会社 喜多屋 「喜多屋 スパークリング アワサケ」
<2. 純米大吟醸酒[1-35%]部門>
山口県 : 八百新酒造株式会社 「雁木 純米大吟醸 鶺鴒」
<3. 純米大吟醸酒[36-50%]部門>
千葉県:株式会社飯沼本家 「純米大吟醸 甲子 初雪」
<4. 純米酒[51-65%]部門>
富山県:富美菊酒造株式会社 「羽根屋 純米吟醸 富の香」
<5. 純米酒[66-100%]部門>
神奈川県:吉川醸造株式会社 「菊勇 辛口純米酒」
<6. 大吟醸酒部門>
兵庫県:株式会社釜屋 「力士 大吟醸」
<7. クラシック酛部門>
アメリカ合衆国 ニューヨーク州:Brooklyn Kura 「BYx Yamahai」
<8. 古酒部門>
秋田県:天寿酒造株式会社 「天寿 純米吟醸 平成9年醸造」
【日本酒コンクール アリアンス ガストロノミー賞(特別賞) 受賞酒】
三重県:株式会社伊勢萬 「おかげさま大吟醸」
【梅酒コンクール 審査員賞 受賞酒】
宮崎県:高千穂酒造株式会社 「高千穂梅酒」
【プレジデント賞発表および授賞式 概要】
開催日:2025年9月24日(水)
場 所:在フランス日本国大使公邸
内 容: -審査員賞、アリアンス ガストロノミー賞受賞蔵元へ表彰状、トロフィ授与
-プレジデント賞の発表、記念品授与
主 催:Kura Master協会(Association de Kura Master)
【Kura Master(クラマスター)とは】
2017年から開催されているフランスの地で行うフランス人のための和酒のコンクールです。審査員はフランス人を中心としたヨーロッパの方々で、フランス国家が最高職人の資格を証明するM.O.F.の保有者をはじめ、フランスの一流ホテルのトップソムリエやバーマン、カーヴィストまたレストラン、ホテル、料理学校関係者など飲食業界のプロフェッショナルで構成しています。2021年度から本格焼酎・泡盛コンクール、2023年から梅酒コンクール、そして2025年からは日本ワインコンクールを新設し、審査対象を拡大いたしました。(Kura Master公式HP: https://kuramaster.com/ja/ )
【主催者情報】
主催:Kura Master協会 (Association de Kura Master)
9 Rue des Capucines, 75001 Paris
後援:在フランス日本国大使館、パリ・ソムリエ協会、一般財団法人自治体国際化協会パリ事務所 (クレア・パリ)、JETRO パリ事務所、日本政府観光局(JNTO)パリ事務所
ダイヤモンドスポンサー:一般社団法人awa酒協会、岐阜県酒造組合連合会、広島県、高知県、佐賀県
クリスタルスポンサー:兵庫県、鹿児島県酒造組合、PASONA農援隊
酒ツーリズムスポンサー:岡山県
協力:Albert de Mun、Calice、ECCE GUSTO、GLASSBACCA、GUBI GUBI、はかた寿賀や、日本航空、L'ARBRE A CAFÉ、LUPICIA、Lycée Hôtelier François Rabelais Dugny、レストラン奥田、Philippe Jamesse、Fromagerie Quatrehomme、柴沼醤油醸造株式会社、KAWAI France、SommelierS INTERNATIONAL、Sydonios、Thonon、Un oeil en salle、UTEC、VALS
賛助会員:Elmeria、EURO JAPAN CROSSING、L’Atelier du Saké、GALERIE K PARIS、ISSE ET CIE、H.I.S.、JFC France、KIOKO、la Maison du Saké、Nishikidôri、UMAMI、We Want Sake.com
【本件の問合せ先】
Kura Master 広報担当:ペコン倫子(paris)、浅岡(日本)
MAIL:press@kuramaster.com TEL : +33 (0)6 60 69 72 52
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純米大吟醸酒は、精米歩合が50%以下の白米と米麹、そして水を原料とし、吟味された方法で醸造される特定名称の清酒です。この酒は、吟醸造りという低温発酵の手法を用いて作られ、酵母が生み出す華やかな吟醸香とともに、すっきりとしたなめらかな味わいが特徴です。 純米大吟醸酒の製造過程では、原料米を50%以上削り、精米歩合を50%以下にする必要があります。また、原料の米麹は麹歩合15%以上を採用し、醸造アルコールや糖類は一切添加されません。このため、純度が高く、米本来の旨味や香りをじっくりと楽しむことができます...
詳細を見るマリアージュとは、特定の飲食物同士が互いに引き立て合い、新たな風味や体験を生み出す組み合わせのことを指します。日本酒と料理のペアリングにおいては、酒の味わいや香りが料理の食材や調理法と調和することで、双方の魅力を引き立て合います。例えば、濃厚な味わいの和食には旨みの強い日本酒を合わせることで、より深い味わいを感じられることがあります。このように、マリアージュを楽しむことで、食事の全体的な体験が豊かになり、さらに日本酒の多様性を発見することができます。
詳細を見るペアリングとは、お酒と料理の相性を考慮して、互いの味わいや香りを引き立てるように組み合わせることを指します。特に日本酒においては、酒の種類や味わい、香り、酸味、甘味を考慮しながら、食材や調理法に合ったお酒を選ぶことで、食事全体の体験をより豊かにすることができます。その結果、酒と料理それぞれの魅力が引き立ち、より一層楽しむことができるのです。ペアリングは、地域の特産物同士を組み合わせたり、日本酒の製造方法に応じた料理を考えたりすることで、奥深い味わいのハーモニーを生み出します。
詳細を見る大吟醸酒は、日本酒の中でも特に高品質な清酒に分類される特定名称酒です。製法品質表示基準に基づき、精米歩合が50%以下の良質な白米を原料とし、米麹と水、さらに必要に応じて醸造アルコールを使用して醸造されます。この製法では、低温でゆっくりと発酵させる「吟醸造り」が採用され、雑味を抑え、華やかな香りと滑らかな口当たりが特徴の清酒が生み出されます。 大吟醸酒の最大の魅力は其の優雅で気品溢れる味わいと、豊かな吟醸香です。固有の香味や色沢が特に優れたものが大吟醸酒とされ、醸造アルコールの使用は白米の重量の10...
詳細を見るawa酒とは、醸造中の自然発酵によって炭酸ガスを含む日本酒の一種であり、特に純米酒として分類されます。awa酒の特徴的なポイントとして、アルコール度数が10%以上であること、さらにガス圧が0.35MPa以上であることが求められます。これらの条件を満たしたawa酒は、独特の微炭酸感とフレッシュな口当たりを持ち、飲む際には新しい日本酒の楽しみ方を提供します。食事と合わせる際には、その清涼感が料理との相性を引き立てるため、多種多様な料理と楽しむことができます。
詳細を見る純米酒は、白米、米麹、水を原料として醸造された清酒の一種です。精米歩合は70%以下で、米と米麹のみを使用しているため、添加物や醸造アルコールは一切含まれていません。このため、純米酒はお米本来の風味を存分に楽しむことができ、豊かな味わいを持つことが特徴です。 製法品質表示基準に基づいて、純米酒は特定名称酒の一つとして認定されています。この基準によれば、香味や色沢が良好であることが求められていますが、厳密な精米歩合の基準は設定されていません。一般的に純米酒は、しっかりとした味わいと芳醇な香りが楽し...
詳細を見る釜屋(かまや)とは、日本酒の製造過程において重要な役割を担う蔵人の一つです。釜屋は主に蒸米作業を担当し、米を蒸すプロセス全般を管理・運営します。蒸し加減や時間を見極めることで、酒米の特性を引き出し、酒の品質に大きな影響を与えます。また、釜屋は他の職制との連携も求められ、効率的な作業を行うための重要なポジションです。良い釜屋は、酒造りの成功に直結するため、その技術と経験が非常に重視されています。
詳細を見る辛口とは、日本酒の味わいの一つで、一般的に甘さが少なく、すっきりとした飲み口を持つことを指します。この表現は、ワインの「ドライ」に近い場合が多いです。辛口の日本酒は、通常、日本酒度がプラス(+)の数字で示され、数字が大きいほど辛口の印象が強くなります。 辛口の日本酒は、酸味やアルコール度数、香りの要素が絡み合い、個々の飲む人によって感じ方が異なることがあります。甘口と対照的に、辛口の酒は糖分が少なく、すっきりとした後味が特徴とされることが多く、和食やおつまみとの相性も良いとされています。
詳細を見る菊酒は、主に9月9日の菊の節句(重陽)に飲まれる特別なお酒で、菊の花びらを浮かべた日本酒のことを指します。このお酒は、古くから邪気を払い、長寿を願う儀式として親しまれてきました。菊は「不老長寿」の象徴とされ、またその美しい姿や香りからも、飲む人に喜びをもたらすとされています。菊酒は、単なる飲み物ではなく、健康や幸福を祈る大切な意味が込められた伝統的な文化の一部です。
詳細を見る「盛り」とは、日本酒の製造過程における重要な工程で、特に製麹の一部を指します。この作業は、蒸米に白い菌糸が見え始めてから約12時間後に行われます。この時点で、蒸米をほぐしながら一定量ずつ箱に盛り付けることが必要です。 盛りの目的は、麹菌の活動を促進することと、発酵過程における温度管理を容易にすることです。床もみの工程から約20時間経過すると、麹菌の増殖が盛んになり、自然に温度が上昇してしまうため、このまま放置すると適切な発酵環境が保てなくなります。そこで、麹蓋や麹箱を使用して、蒸米を分配し、温度...
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