口中香
こうちゅうか口中香(こうちゅうか)とは、日本酒を口に含んで舌や口内で味わいながら、鼻から息を出すことで感じる香りのことを指します。この香りは、酒の風味を深め、飲む体験を豊かにする重要な要素です。また、口中香は「含み香(ふくみか)」とも呼ばれ、酒が口内に残る際に鼻の奥で感じる複雑な香りを楽しむことができます。口中香は、酒の種類や仕込み方法、使用される米や水によって異なるため、酒の個性を知る手がかりともなります。
関連用語
-
日本酒度
日本酒度(にほんしゅど)は、日本酒の甘辛を示す指標であり、主に酒の比重によって求められます。この...
-
きき酒
きき酒(ききざけまたはききしゅ)は、日本酒の官能検査の一環として行われる評価手法のことを指します...
-
盃
盃(さかずき)は、中央が窪んだ円形の酒器で、下部には高台と呼ばれる突起があります。日本酒を飲むた...
-
赤色酵母
赤色酵母は、人工的に突然変異を引き起こして得られた酵母で、特徴的な赤色の色素を菌体内に蓄積します...
-
ppm
ppm(parts per million)とは、濃度の単位の一つで、特に溶液中に含まれる溶質の量を示す際に使用され...
-
ボディーエイド
ボディーエイドとは、日本酒の製造過程において使用される濾過助剤の一種で、特に濾過の際に原液に適量...
-
二級酒
二級酒とは、かつて日本酒の分類において用いられていた区分の一つで、特級酒、一級酒とともに清酒の品...
-
蒸気殺菌
蒸気殺菌とは、加熱した水蒸気を使用して微生物を殺菌する方法です。日本酒の製造過程では、特に麹菌や...
-
亜硝酸
亜硝酸は、日本酒の醸造において重要な化合物ですが、その存在には二つの側面があります。生もと系酒母...
-
可杯
可杯(かはい)は、形状が特徴的な酒器で、通常は円形の底がなく、持ち上げて飲む際に酒が溢れないよう...
含み香(ふくみか)とは、日本酒を口に含んだ後、飲んだ際に鼻から抜ける香りのことを指します。この香りは、酒をすすりながら口内でゆっくりと広げ、呼気を通じて再び感じることができるため、非常に重要な要素です。含み香は酒の風味を深く理解する手助けとなり、口中香(こうちゅうか)とも呼ばれます。また、アフターフレーバーとも関連し、飲んだ後に残る香りのことを示します。この特徴により、様々な日本酒の個性や特徴を楽しむことができます。
詳細を見る仕込みとは、日本酒の醸造過程における重要な工程で、原材料である麹、蒸米、水を混ぜ合わせて、酛(酒母)や醪(もろみ)を作ることを指します。この過程では、まず水と麹を混ぜた「水麹」に蒸米を加え、混ぜ合わせて一定の温度に保ちます。この温度管理が、発酵の進行に大きな影響を与え、酒の風味や香りを決定づけるため非常に重要です。仕込みは通常、数回に分けて行われ、最終的に醪が形成され、アルコール発酵が進行します。
詳細を見る