前緩後緩型
ぜんかんこうかんがた「前緩後緩型」とは、日本酒の醪(もろみ)の発酵パターンの一つです。この型は、醪の発酵初期段階において温度の上昇が緩やかであり、発酵の中期から後期にかけて急激に進行する特徴があります。具体的には、前半の温度上昇は控えめで、アルコール生成も比較的少ないため、発酵が穏やかに進行します。後半では、急激に発酵が進むため、味わいに深みが出ることがあります。このような発酵型は、特定の香りや味わいを引き出すために重要な要素となることがあります。
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詳細を見る醪(もろみ)とは、日本酒の醸造過程における主発酵の状態を指す用語です。酒母(しゅぼ)、麹(こうじ)、蒸米(むしまい)、仕込み水を組み合わせてタンク内で発酵させたもので、酒造りの中心的な工程となります。具体的には、酒母に水、麹、蒸米を数回に分けて投入し、糖化と発酵を進めることで、清酒の基盤を形成します。 醪の発酵が進むと、アルコールと二酸化炭素が生成され、液体部分が酒(原酒)となり、固形物が酒粕として分離されます。醪は一般的には酒類となる前の段階であり、酒税法においては発酵を行った原料の状態を...
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