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前緩後緩型

ぜんかんこうかんがた

「前緩後緩型」とは、日本酒の(もろみ)の発酵パターンの一つです。この型は、発酵初期段階において温度の上昇が緩やかであり、発酵の中期から後期にかけて急激に進行する特徴があります。具体的には、前半の温度上昇は控えめで、アルコール生成も比較的少ないため、発酵が穏やかに進行します。後半では、急激に発酵が進むため、味わいに深みが出ることがあります。このような発酵型は、特定の香りや味わいを引き出すために重要な要素となることがあります。

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