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【界 玉造】手業のひととき「蔵元が伝える酒造りの世界と日本酒の美味しい飲み方」|期間:2025年2月1日~3月31日
奈良時代から続く玉造温泉にたたずむ全室客室露天風呂付き温泉旅館「界 玉造」では、2025年2月1日~3月31日まで、蔵元の案内による酒蔵見学と特別試飲ができる、手業のひととき「蔵元が伝える酒造りの世界と日本酒の美味しい飲み方」を開催します。
日本酒発祥の地と言われる島根。過去4年の「手業のひととき」では、蔵元を施設に招いて日本酒の楽しみ方を教わり、ほんの少しの条件で味わいの変わる日本酒の奥深さをお伝えしてきました。今年は、実際に酒造り最盛期の酒蔵を訪れ、代々継承してきた酒造りを蔵元から直接学び、五感で感じることができます。老舗酒蔵「酒持田(さけもちだ)本店」と「李白(りはく)酒造」の2つの蔵から選べる酒蔵見学と特別試飲を通して、日本酒の奥深さに触れることができます。
「手業のひととき」とは
「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」ではブランド発足以来、その地域、その季節ならではのおもてなしを大切にしています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験をもとに、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を2021年4月より開催しています。これまでに18施設で23の体験を実施し、界全体で1200名を超える利用がありました。
「2つの酒蔵から選べる酒蔵見学と特別試飲」
1.江戸の名残を残す木綿街道の中にたたずむ酒蔵 酒持田本店
お酒の神様を祀る「佐香神社(松尾神社)」の御膝元に位置する明治10年創業の老舗酒蔵「酒持田本店」。地元の材料を使った酒造りにこだわり、140年続く出雲杜氏としての技を継承。社員6名の小さな酒蔵ながら、普通酒に至るまで全量島根県産のコメを使い、出雲杜氏の腕によってすべて手造りで約30種の日本酒を醸している。
<酒持田本店での体験内容>
国の登録有形文化財に指定されている酒蔵を蔵元の案内のもと見学します。蔵元からの説明を聞きながら、昔ながらの酒造りの工程を実際に見ることができます。また、当日の酒造りの工程によっては麹や酒母、醪(もろみ)など、発酵している様子を直接見られる他、お酒をまぜる櫂入れ(かいいれ)等の体験が可能です。
見学のあとの日本酒の特別試飲では、温度を変えて味わってみたり、日本酒に加水をすることでどのような味の変化が起きるのかを、蔵元のこだわりを聞きながら実践して自分好みの味を作ってみたりすることで日本酒の奥深さを知ることができます。
※体験の有無は当日の工程によって決まります。
蔵元 持田祐輔(もちだゆうすけ)氏のコメント
「かつて造る人と使う人は、もっと近しい存在でした。米、魚、肉、野菜など普段食卓に上るものはどこで誰がどうやって作っているかはよく知られていましたし、麹屋が町々にあったことからも、味噌や酒を造る基本的な技術は一般教養でした。時代が下り、今や生産者と消費者の距離はかつては考えられないほど遠いです。本来は蔵内に一般の方をお迎えするのは難しいのですが、私たちは皆さんとの距離をもう一度縮めたいと思い、この体験を実施しています。」
2.伝統と革新が良い塩梅を醸す酒蔵 李白酒造
李白酒造は明治15年、水と緑の自然豊かな島根県松江の城下町に創業。名前の由来は、日本酒を愛していたといわれる中国の詩人、李白からきています。出雲神話に出てくる酒造りの伝統、地方の食文化を後世に継承し、世界で愛される芳醇でまろやかな一杯を醸しつづけています。
<李白酒造での体験内容>
普段は入ることのできない李白酒造の酒蔵を蔵元が案内してくれます。人の手と現代の技術を融合し、酒造りを次世代へ継承する試みを続ける蔵の挑戦を間近に見ることができる特別な体験です。また、当日の酒造りの工程によっては洗米、浸漬(しんせき)等の体験をすることもできます。
見学のあとは、李白酒造ならではの精米歩合58%の日本酒を4種類飲み比べや、温度違いなど普段はできない日本酒の飲み方を楽しめます。
※体験の有無は当日の工程によって決まります。
蔵元 田中裕一郎(たなかゆういちろう)氏のコメント
「個人ではなく、蔵として酒造りの技術を継承することを目指しています。初めて見る方でも、分かりやすい酒造りを楽しんでもらえると思っています。奥が深くて楽しい酒造りの世界に少しでも近づいていただけると嬉しいです。」
【オプション】「館内でさまざまな形で日本酒を楽しむ」
館内でも日本酒の魅力を感じられるさまざまな体験を用意しています。スタッフが選りすぐった島根の地酒を味わえる日本酒BARでは、日本酒3種とおつまみのセットを楽しめます。日本酒BARの地酒は、酒蔵の麹室をイメージしたご当地部屋「玉湯の間」で、オリジナルの酒樽テーブルを眺めながら燗酒で楽しんだり、客室露天風呂で温泉に浸かりながら桶酒で味わったりすることもできます。また、日本酒風呂や日本酒パックで内からだけでなく外からも日本酒を満喫できるのは、界 玉造ならではの体験です。
「蔵元が伝える酒造りの世界と日本酒の美味しい飲み方」概要
期間 :2025年2月1日~3月31日(除外日あり)
日時 :酒持田本店 期間中の水曜日 11:00~13:00
李白酒造 期間中の火曜日 13:00~15:00
場所 :「酒持田本店」または「李白酒造」にて、現地集合現地解散
料金 :1名10,000円(税込み、宿泊費別)
含まれるもの:酒蔵見学・体験、特別試飲
定員 :1日1組(最大4名)
予約 :公式サイトにて14日前までに要予約
モデルスケジュール
<1日目>
15:00 チェックイン
15:30 お茶室で茶の湯体験
16:00 温泉いろはに参加・温泉入浴
17:30 夕食
19:30 客室露天風呂で桶酒を堪能
20:35 日本酒BARで、異なる酒蔵の飲み比べを体験
21:15 ご当地楽「石見神楽」を鑑賞
21:45 「日本酒パック」や「日本酒風呂」を体験
<2日目>
6:00 温泉入浴
7:00 現代湯治「酒造り体操」に参加
7:30 朝食
8:30 温泉街散策
10:00 酒粕あんさんぶれでおやつタイム
10:30 チェックアウト
11:00 手業のひととき体験
13:00 解散、蔵元おすすめのランチへ
SDGsへの貢献について
「界」は、2011年のブランド誕生以来、温泉旅館ならではの癒しや寛ぎを生かしながら、その地域、季節ならではのおもてなしを提供してきました。その上では、地域の伝統文化を守り、地域経済にも貢献することが重要と考えています。旅行者と地域をつなぐ架け橋になることで、次の世代に伝統工芸や地域固有の文化が継承されることを願い、手業のひとときの取り組みを通して、SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」に寄与することを目指しています。
*1 総務省行政評価局 令和4年6月「伝統工芸の地域資源としての活用に関する実態調査」
界 ⽟造
界 ⽟造は、⽇本最古の美肌の湯と称される⽟造温泉に佇む全室露天⾵呂付きの宿。奈良時代から続く
美肌の湯に浸り、松江の茶の湯や⽇本酒の⽂化も感じることができる温泉旅館です。
所在地 :〒699-0201 島根県松江市⽟湯町⽟造1237
電話 :050-3134-8092(界予約センター)
客室数 :24室(チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00)
料⾦ :1泊41,000円〜(2名1室利⽤時1名あたり、税・サービス料込、⼣朝⾷付)
アクセス:JR⽟造温泉駅から⾞で5分
「界」とは
「界」は星野リゾートが全国に23施設を展開する温泉旅館ブランドです。
「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2025年8月には、神奈川県・箱根湯本温泉に位置する「界 箱根」がリニューアルオープンします。
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詳細を見る佐香神社は、島根県出雲地方に位置する神社で、酒と農業の神である久斯之神(くすのかみ)を主祭神として祀っています。また、松尾神社とも呼ばれています。佐香(さか)は、「酒(さけ)」の古い呼称であり、この神社は日本酒の発祥の地として伝えられています。現在でも、この神社ではお神酒を造る伝統が受け継がれており、特に秋の大祭では濁酒が振る舞われ、多くの参拝者に愛されています。日本酒文化の重要な一端を担う場として、地元の人々にとっても大切な存在です。
詳細を見る櫂入れとは、酒母や醪(もろみ)のタンク内で、木製の棒の先に板を取り付けた櫂(かい)を使用して、物料を撹拌する作業を指します。この作業は、酒造りにおいて非常に重要であり、水、麹、蒸米などの成分が均一に混ざり合うことで、発酵をスムーズに進行させる役割があります。適切なタイミングで櫂入れを行うことにより、酒の風味や香りを向上させることができます。また、櫂入れは職人の技術が反映される部分でもあり、経験豊かな蔵人が行うことで、質の高い日本酒が生まれます。
詳細を見る普通酒とは、日本酒の中で特定名称酒に分類されない種類の酒を指します。特定名称酒は、吟醸酒や純米酒、本醸造酒など、品質や製法に厳しい基準が設けられていますが、普通酒にはそれらの基準が適用されません。具体的には、普通酒では醸造アルコールや糖類、酸味料などの副原料の使用が認められています。 普通酒は、製法や品質に関する条件が比較的緩やかであり、使用する原料米の等級や精米歩合についても制限がありません。そのため、様々なスタイルや味わいの普通酒が存在し、中には高品質で楽しめるものもあります。また、蔵元...
詳細を見る手造りとは、伝統的な方法で日本酒を製造する際のスタイルを指します。この製法では、甑(こしき)や麹蓋(こうじぶた)などの器具を用いて、職人が手作業で酒造りを行います。主に純米酒や本醸造酒に見られ、生もと系や速醸系の酒母が使用されることが多いです。手造りの過程では、職人の技術や経験が重要であり、それにより独特の風味や質感を持つ日本酒が生まれます。ただし、手造りと呼ばれる製法には、明確な品質基準や規定が存在しないため、製品によってそのスタイルや味わいにはばらつきが見られます。このように、手造りの日...
詳細を見る麹室(こうじむろ)とは、麹を製造するための専用の部屋で、特に日本酒の醸造において重要な役割を果たします。この部屋は、麹菌の生育に最適な温度と湿度を維持するために設計されています。一般的に、麹室には主に杉板が使用されており、保温性が高く、結露が起きにくい構造になっています。 麹室には通常、二つの区画(グループ)があり、それぞれ30℃から45℃程度の温度を安定的に保てるように管理されています。また、乾湿度の調整が容易であるため、麹菌の繁殖を促進し、質の高い麹を作る環境が整っています。加えて、室内には温...
詳細を見る酒粕は、日本酒を醸造する際に、醪(もろみ)を圧搾して清酒を取り出した後に残る固形物です。これは、未溶解の米粒や米麹、酵母などが含まれており、栄養価が非常に高い食品です。一般に「清酒粕」または単に「粕」と呼ばれ、さまざまな種類があります。例えば、板状の「板粕」は白くて固形のもので、熟成させた「練り粕」は茶色で柔らかい特徴があります。酒粕は食用として利用されるだけでなく、漬物や菓子、さらには焼酎の原料としても重宝されています。料理に風味や栄養を加える優れた食材です。
詳細を見る酒母(さかも)は、日本酒を醸造する際に使用される重要な材料で、優れた酵母を大量に培養したものを指します。これは、醪(もろみ)を仕込む前の段階で作られ、醸造の品質や発酵の安定性を確保するために極めて重要です。酒母には、速醸系酒母と生酛系酒母の2種類があります。速醸系酒母は、短期間で酵母を培養できるため、醸造工程が比較的スピーディに進むのが特徴です。一方、生酛系酒母は、自然な酵母の活動を利用して時間をかけて培養され、より複雑で深みのある風味をもたらすことができます。酒母の選び方や培養方法は、最終的...
詳細を見る発酵とは、微生物が基質を分解し、エネルギーを得る過程のことを指します。日本酒の製造においては、主に酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に変換することで、酒を醸造します。発酵は、呼吸と異なり、基質が完全に酸化されることはなく、その過程でアルコールや有機酸などの有用な物質が生成されるのが特徴です。これにより、酒独特の風味や香りが生まれ、風味豊かな日本酒ができあがります。発酵は、酒造りにおいて非常に重要な工程であり、温度や時間、酵母の種類などによってその結果が大きく変わります。
詳細を見る浸漬とは、日本酒の醸造工程における重要なステップで、洗浄された原料米を蒸す前に仕込み水に浸す作業を指します。このプロセスでは、白米の表面についている糠を水で洗い流し、米が必要とする水分を適切に吸収させます。吸水の時間は、使用する米の品種や年ごとの作柄、米の成分や硬さ、精米の度合いによって変わります。一般的には数分から数時間の間で、米が理想的な水分を含む状態を作り出します。その後、水切りをして次の日の蒸米に備えるのが目的です。浸漬は日本酒の風味や品質に直結するため、非常に重要な作業です。
詳細を見る洗米とは、日本酒の醸造工程において、精米後の原料米を洗浄する作業です。この工程では、白米の表面に付着している糠やその他の不純物を除去することが目的です。この際、洗米に使用する水は、米に水分を浸透させるための給水としても機能します。そのため、洗米の際には給水率を考慮して、浸漬時間を決定する必要があります。 洗米には、洗米機を使用する方法や、水輸送を利用した方法、さらには手作業で行う手洗いの方法があります。洗米によって、米の表面が清潔になるだけでなく、発酵の際に重要な酵素の働きを促進するための準...
詳細を見る杜氏(とうじ)とは、酒蔵において酒造り全般を指揮する最高責任者のことを指します。杜氏は、酒造りを担う職人集団の長であり、酒の品質や製法に大きな影響を与える存在です。地域によって南部杜氏や越後杜氏、丹波杜氏などと呼ばれる杜氏の集団があり、それぞれ異なる伝統や技術を持っています。そのため、杜氏が変わると酒の味やスタイルにも変化が見られることがあります。 近年、杜氏の平均年齢は約65歳に達し、後継者の育成が急務となっています。杜氏は、蔵の運営や醪(もろみ)の仕込み・管理といった重要な業務を行い、日本...
詳細を見る地酒(じざけ)とは、特定の地域で生産された日本酒を指します。通常、その地域の気候や水質、地元の米を使用して醸造されるため、その土地の風味や特色を反映することが特徴です。地酒は、各地方の文化や伝統を象徴する存在であり、多くの場合、地元の人々に愛され、評価されています。鹿児島や宮崎地方では、特に赤酒として知られる甘口の日本酒が地酒と呼ばれることもありますが、地酒全般は日本全国のさまざまなスタイルや味わいを含んでいます。地域ごとの特色を楽しむことができるのが地酒の大きな魅力です。
詳細を見る麹(こうじ)は、主に米や麦に対して麹菌(こうじきん)を繁殖させたもので、日本酒を始めとする発酵食品の製造に不可欠な役割を果たします。特に日本酒の醸造においては、蒸した米に黄麹菌を育成させた米麹が使用され、この中で生成される酵素が重要です。 麹の成分には、米の中に含まれるデンプンをブドウ糖に変換するためのアミラーゼなどの糖化酵素や、米の蛋白質をアミノ酸に分解するための酵素が含まれています。これにより、米から得られる糖やアミノ酸が酒母やもろみの発酵を助け、日本酒特有の風味や香りを生み出します。 ...
詳細を見る醪(もろみ)とは、日本酒の醸造過程における主発酵の状態を指す用語です。酒母(しゅぼ)、麹(こうじ)、蒸米(むしまい)、仕込み水を組み合わせてタンク内で発酵させたもので、酒造りの中心的な工程となります。具体的には、酒母に水、麹、蒸米を数回に分けて投入し、糖化と発酵を進めることで、清酒の基盤を形成します。 醪の発酵が進むと、アルコールと二酸化炭素が生成され、液体部分が酒(原酒)となり、固形物が酒粕として分離されます。醪は一般的には酒類となる前の段階であり、酒税法においては発酵を行った原料の状態を...
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